改札機、自動ドアも設置 MRTスナヤン駅構内 完成目前

 13駅ある大量高速鉄道(MRT)南北線の第1工区のうち、最も工事が進む中央ジャカルタ区スナヤン駅。来月開幕のアジア大会に向け、歩道・街路樹整備が急ピッチで行われているスディルマン通りから階段を降りていくと、日本やシンガポールにあるような近代的な駅が広がっていた。2019年3月の開通まであと8カ月。すでに改札機や自動開閉ドアなどが設置された地下駅の構内を歩いた。

 スナヤン駅は、スナヤンの「青年の像」近くのスディルマン通りに位置する。南北線第1工区は地上区と地下区に分かれるが、同駅はちょうど隣駅の地上駅から地下に潜って最初の駅になる。
 駅は全長200メートルで、幅約20メートル、深さ約17メートル。出入り口は四つあり、東側はスミットマスビル前、西側はショッピングモール「ラトゥプラザ」前。いずれもオフィスビルのビジネスマンや買い物客などでにぎわう歩道から直接アクセスできる。
 スミットマスビル前から駅構内へ入った。出入り口上部の屋根は未完成で、階段の上にはシートがかぶせてある。階段横ではエスカレーターの工事が進む。
 階段を50段降りると、地下1階のコンコース階に到着する。少し歩くと、切符売り場などが見えてきた。同階では、2店舗ほど売店を設ける予定だが、具体的な店舗は未定という。
 切符売り場は二つあり、横には自動券売機を設置。シートがかぶせられて並ぶ自動改札機の姿も見えた。
 階段30段を降りて地下2階のホーム階へ。エレベーターはまだ工事中だった。地上に上がるシシンガマンガラジャ駅行き、スナヤン駅に続く地下駅のイストラ駅行きの2路線が延びる。
 ホームと線路間には、床面から天井までの高さがあるドア「プラットホーム・スクリーンドア」が設置された。車両のドアと連動、自動制御し、転落や車両との接触を防ぐ。点字ブロックは、階段前やエレベーターからホームまで床面に敷設されていた。
 スナヤン駅の進ちょく率は98.49%。南ジャカルタ区ルバックブルス〜中央ジャカルタ区ホテル・インドネシア(HI)前ロータリー間(15.7キロ)を結ぶMRT南北線第1工区の進ちょく率は94.69%。(上村夏美、写真も)

社会 の最新記事

関連記事

本日の紙面

JJC

人気連載

天皇皇后両陛下インドネシアご訪問NEW

ぶらり  インドネシアNEW

有料版PDFNEW

「探訪」

トップ インタビュー

モナスにそよぐ風

今日は心の日曜日

インドネシア人記者の目

HALO-HALOフィリピン

別刷り特集

忘れ得ぬ人々

スナン・スナン

お知らせ

JJC理事会

修郎先生の事件簿

これで納得税務相談

不思議インドネシア

おすすめ観光情報

為替経済Weekly