ハラル飛騨牛を提供 岐阜県 イからイスラム圏へ (2018年07月10日)

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岐阜県はインドネシアでハラル認証を取得した日本を代表する和牛ブランド「飛騨牛」の輸出を始めた。距離的に日本に近く、活気のあるインドネシアを足がかりに、世界16億人を超えるイスラム圏市場への展開を視野に入れる。
 岐阜県は6日、手始めに中央ジャカルタ、シャングリラ・ホテルの日本料理店「西村」で飛騨牛メニューを提供すると発表した。
 飛騨牛は神戸牛と並ぶ和牛ブランド。肉質はきめ細かく柔らかで、網目のような霜降りと芳醇(ほうじゅん)な味わいが特長。冬はマイナス8度から夏は20度の寒暖差の環境の下、雨が多く新鮮で澄んだ水と空気の中で育った肉質3等級以上の牛を厳選し「飛騨牛」ブランドを認定する。
 海外展開は、2008年に初めて香港に輸出、現在18カ国・地域に輸出している。17年度の輸出実績は43トン。インドネシアに次ぐ2カ国目のイスラム圏として、昨年、日本産牛肉の輸入が解禁されたマレーシアでも、レセプションで紹介するなど市場展開に向けた準備も進めている。
 岐阜県は17年3月、インドネシアで初めて飛騨牛の試食会を開催、牛肉の輸入業者、レストランのシェフなど関係者30人以上を集め意見交換をするなど準備を進めてきた。インドネシアへの輸出に当たっては飛騨牛を生きたままトラックに載せ熊本県に輸送。インドネシアの輸入規制に従い、インドネシア・イスラム学者会議(MUI)より、日本におけるハラル認証機関として認定されたムスリム・プロフェッショナル・ジャパン協会(MPJA)から認証を取得したゼンカイミート社(熊本県球磨郡)で処理して輸出する。
 岐阜県農政部の服部敬次長は、「富裕層を中心に飛騨牛のおいしさを知ってもらい、そこから広がっていければ。飛騨牛から岐阜県に興味を持ってもらい、観光や食、商工業品などの知名度向上にもつなげていきたい」と語った。 
 西村の徳久直隆料理長は、「塩とこしょうの味付けで素材の味を楽しんでもらいたい最高級の肉」と絶賛。ジェトロ・ジャカルタ事務所の亀田周シニア・ダイレクターは「柔らかく口の中でとろけるような芳醇な味わい。ひよくな土地で愛情を込めて育てられた様子が目に浮かび、日本を代表する和牛とうなずける。インドネシアの人にもぜひ味わっていただきたい」と語った。(太田勉、写真も)

メディアや関係者の前で飛騨牛が調理された
メディアや関係者の前で飛騨牛が調理された

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