日本勢が2冠 桃田2回目、フクヒロ組は初 インドネシアOP
バドミントンのブリブリ・インドネシア・オープン(OP)は8日、中央ジャカルタ区スナヤンのブンカルノ競技場の室内競技場イストラ・スナヤンで各種目決勝が行われ、男子シングルスで桃田賢斗(NTT東日本)がビクター・アクセルセン(デンマーク)を2—0で下し、2015年以来2度目の優勝を果たした。女子ダブルスでは福島由紀、廣田彩花組(岐阜トリッキーパンダース)が永原和可那、松本麻佑組(北都銀行)との日本勢対決を2—1で制し初優勝。日本勢が2冠を果たした。
男子ダブルスではケフィン・サンジャヤ・スカムルジョ、マルクス・フェルナルディ・ギデオン組(インドネシア)が井上拓斗、金子祐樹組(日本ユニシス)を2—1で破り優勝。井上、金子組の初優勝はならなかった。
混合ダブルスでは前回王者のトントウィ・アフマッド、リリヤナ・ナトシル組(インドネシア)がチャン・ペンスン、ゴー・リュウイン組(マレーシア)を2—0で下して連覇。女子シングルスはチェン・ユーフェイ(中国)を2—1で破ったタイ・ツーイン(台湾)が優勝した。
インドネシアOPはことしからたばこ大手ジャルムの子会社で、オンラインショッピングサイトの「ブリブリ・ドットコム」が冠スポンサーとなり、大会名が変更された。3日に開幕し、世界ランキング上位32位までの選手が出場した。
■地元ファンを獲得
試合中の会場は桃田の応援一色に染まった。シャツを着替えるシーンには黄色い声援が飛び交う。今大会でインドネシアファンの心をわしづかみにした桃田は試合後、「きょうは疲労もあったが、ファンの声援のおかげで頑張ることができた。アジア大会前の一番大きな大会で優勝できたのは自信になる」と語った。
女子ダブルスの福島、廣田組と永原、松本組の決勝は、最終セットにもつれ込む接戦となった。一進一退の攻防が続くも、「相手には勢いと高さがある。引かずに向かっていきたい」と意気込んでいた福島、廣田組が最後まで集中力を切らさず21—14で制した。
今大会ではチェン・チンチェン、ジア・イファン組(中国)など格上の選手を破り、準優勝と大健闘を果たした永原、松本組。試合後は「日本の女子ダブルスは今、世界トップレベル。自分たちも追い抜けるように頑張りたい」と雪辱を誓った。(大野航太郎、写真も、2、12面に関連)