リリヤナ有終の美 インドネシアOP イノカネ組は完敗

 混合ダブルスのトントウィ・アフマッド、リリヤナ・ナトシル組は、2016年リオデジャネイロ五輪決勝などで過去9勝しているチャン・ペンスン、ゴー・リューイン組(マレーシア)に完勝し、大会2連覇を果たした。男子ダブルスの井上拓斗、金子祐樹組(日本ユニシス)は、世界ランキング1位(5日時点)のケフィン・サンジャヤ・スカムルジョ、マルクス・フェルナルディ・ギデオン組に「完敗」した。 
 井上が7日の準決勝後、「パワー、スピード、オーラ、カリスマ性など全てが強さだと思う」と語っていたケフィン、マルクス組との試合は、ホームの大歓声の中で始まった。完全アウェーでも会場の雰囲気にのまれずプレーしたが、第1ゲームを13―21で落とすと、ギアを上げたかに見えた2ゲーム目序盤の7―4から5連続ポイントを許すなどして力尽きた。
 井上は「前回の決勝よりはしっかり勝負できた。スピードの部分を上げていかないと勝負にならない」と、2017年9月のダイハツ・ヨネックス・ジャパン・オープン(OP)決勝での敗戦からの成長を分析する。金子は「一言で言えば完敗。世界で一番応援がすごい大会。こういう舞台で戦えたことも大きな成長になったと思う」と今大会を振り返った。
 日本の男子ダブルスがインドネシアOPで優勝すれば初の快挙だったが、井上、金子組の目標は2020年東京五輪出場。金子は「一つの結果にこだわるよりコンスタントに結果を出していきたい」と決意を新たにした。
 女子シングルス決勝は、タイ・ツーイン(台湾)が過去8戦8勝しているチェン・ユーフェイ(中国)と9度目の対決。1ゲーム目を取られたものの、2―1で快勝した。
 16年大会以来の優勝で、タイは「ミスが多かったので試合内容に満足しているわけではないが、ファンが声援を送ってくれたので、難しい大会だったが優勝できた」とチェンや今回の対戦相手全員にエールを送った。

■「イOPはこれで最後」
 2大会連続で優勝を果たしたリリヤナは、大会初日の3日、8月のアジア大会を最後に引退することを表明。決勝でマレーシアペアに21―17、21―8で勝利した後は、「イストラでインドネシアOPで戦うのはこれで最後。優勝できてうれしくも寂しくもある」と感慨深い様子で話した。
 トントウィは「イストラで歴史に名を刻むことができて光栄。勝つのではないかと思っていた」と喜びを語る。「姉貴分」として引っ張ってきたリリヤナは「11度目の対戦でも相手の試合を見て、監督とも対策を練ってから集中して臨んだ」とこれを制す。表彰台ではトントウィが子どもを抱えて登場、長年のライバルでもある同ペアと和やかに話す場面も見られた。(中島昭浩、写真も)

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