【おすすめ観光情報】船に乗らなくても満喫 北スマトラ州・トバ湖周辺 (2018年07月07日)

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 レバラン(断食月明け大祭)連休まっただ中、スマトラ島のトバ湖で船が沈没するという大事故がありました。インドネシアで暮らす私たちも他人事とは思えぬ心情でニュースの続報に気を留め、再発防止や身の安全について考えさせられます。しかし、トバ湖といえばインドネシアが誇る世界最大のカルデラ湖。史上3回発生したという超巨大噴火では地球上の生態系や人類史が変わったと言われ、我々人類にとってとても重要な場所です。そこで、今回のおすすめ観光情報では「船は不安」という方も、船に乗らなくても満喫できるトバ湖周辺観光と楽しみ方を紹介します。
 北スマトラ州に位置するトバ湖は長さ100キロ、幅30キロ、面積千平方キロメートル。周囲167キロの中にシンガポールほどの大きさの火山ドーム、サモシル島が浮かんでいます。日本最大のカルデラ湖、北海道・屈斜路湖の面積が79・54平方キロメートルとのことなので桁外れに大きいという事は想像できるでしょう。しかし、実際に訪れてみると大きいだけではなく、地球のおへそとも呼ぶべきそのカルデラのエネルギーに圧倒されます。
 スペクタクルの始まりはトバ湖への玄関口、シランギット空港着陸前。上空からの景色はヨーロッパの片田舎にも似ている情緒でヤシの木は見当たりません。キリスト教のバタック人の土地なので緑の高原にポツンポツンと立ち並ぶのは教会。「インドネシアのスイス」とも呼ばれているのも納得ですが、その地形は強烈な破壊力の火砕流でえぐられた溝なのか噴火による隆起や地盤沈下に起因するのか、とても印象的な凸凹をしています。シランギット空港の滑走路、ガッガッと切り開かれたむき出しの白い壁は火砕流堆積物の層でしょう。飛行機から降りる前からすでに驚きの連続、興味津々です。
 空港からの最初の訪問はフタギンジャンの丘です。爽やかな展望台から紺碧の湖水と壮大なカルデラが望めます。「なんだ意外と小さいじゃない」なんて思ってはいけません。トバ湖のほぼ南端に位置するここから見えるのは湖全体のほんの一部。左側に見えるのは湖面比最大450メートルの高さを持つサモシル島の絶壁です。
 丘から降りたらバリゲ・バタック博物館へ行ってみましょう。近代建築の館内ではバタック人の文化風習が学べるほか、敷地内には伝統家屋や古い石棺・石像なども展示されています。トバ湖周辺やサモシル島にはバタック博物館が数カ所ありますが、近代的展示とオリジナルを残した伝統家屋、湖畔に面し湖が見渡せる広々とした敷地という点でここは非常におすすめです。
 さて、トバ湖周辺訪問で外せないものといえば豚肉料理。バタック料理では豚肉料理のバリエーションが豊富でどれも極上の味です。地元産の山椒が効いた独特のサンバルがまたピリリと辛くておいしい! さらに食欲をかき立てます。文化歴史の興味はいまひとつ……という方でも、ジャカルタではなかなか食べられない本場のバタック人の豚肉料理をおなかいっぱいいただくだけでもトバ湖周辺に行く価値はあるというものです。
(産経海外ファミリークラブジャカルタ、水柿その子、写真も)
トバ湖観光とバタック博物館・バタック料理挑戦1泊2日の旅
産経海外ファミリークラブジャカルタ

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