巨大外来魚20匹を捕獲 東ジャワ州 捜索活動続く
世界最大級の有鱗淡水魚で南米アマゾン川原産のピラルクが東ジャワ州で相次いで捕獲されている。6月27日以降、政府機関主導で住民らによる捜索・捕獲活動が展開されており、3日時点で約20匹が同州スラバヤ市やシドアルジョ県、モジョクルト県を流れる複数河川で捕獲された。地元メディアが報じた。
ピラルクは最大で5メートルほどにも成長すると言われる肉食魚。これまでに捕獲されたものの中には体重40〜50キロ、体長2メートルほどのものもある。
6月26日にスラバヤ市、シドアルジョ県を流れるブランタス川で住民によって最初に捕獲された。これを受けてスラバヤ市水産物検疫・品質安全管理局(BKIPM)は7月末までピラルクの目撃情報を受け付ける専用ポストを設置、同州自然資源保全センター(BKSDA)も住民に情報提供を求めると同時に捕獲活動を開始した。
ペットとして飼われていたものが放流されたとみられており、BKSDAは飼い主だった1人から事情を聴いている。
同市を訪れていたスシ・プジアストゥティ海洋水産相は2日、外来種を川に放つと生態系を乱す恐れがあると説明、「ピラルクの飼い主は(川に放つのではなく)政府機関に引き渡してほしい」と呼びかけた。
南スマトラ州パレンバン市も5日、外来種を調査するためのチームを結成した。(坂田優菜)