適用拡大試験を開始 ジャカルタ特別州 奇数偶数制度で
ジャカルタ特別州内の目抜き通りで適用されている進入規制策「奇数偶数制度」。同州運輸局や警視庁交通局、運輸省首都圏交通管理庁(BPTJ)は2日、新たに州内の通り7カ所を適用範囲に追加、適用時間を拡大する試験を開始した。
同局はチラシを配るなどの周知活動を、41カ所の交差点で、職員185人態勢で1カ月間展開する。違反者の摘発は、正式導入予定の8月1日から始める方針。
南ジャカルタ区クバヨラン・ラマ郡では、チプタット・ラヤ通りからR・A・カルティニ通りに入りカルティニ交差点までと、同交差点からポンドック・インダ・モール方面に向かうメトロ・ポンドック・インダ通りから国鉄クバヨラン駅に近いクバヨラン・バル交差点までが、新たな適用範囲となった。
チプタット・ラヤ通りに接続する第2ジャカルタ外環道(JORR2)ポンドック・ピナン出口付近では2日午後3時過ぎ、同局職員が周知活動に当たっていた。周辺7カ所の周知活動を担当する同局クバヨラン・ラマ郡担当のイルワン・ヌルヤディンさんによると、他の通りや適用時間の変更内容、地図が書かれたチラシはまだ届いておらず、変更点を直接運転手に伝えている。勤務は適用時間に合わせて午前6時〜午後2時、午後2時〜同9時の2シフト制。
イルワンさんは「これまでにテレビやソーシャルメディアで多く報道されたため、制度の変更を知っている人が多かった」と話す。午後2時までの集計で、担当地区で計2121台の奇数ナンバー車があり、「まだまだ始まったばかりで摘発も来月から。しっかり周知活動をして、アジア大会での渋滞を軽減させるために周知活動に努めていきたい」と語った。
チプタット・ラヤ通りから中心部のスディルマン通りに向かっていた金融業のアリフ・ディナタさん(48)は「2カ月ほど前から制度が変更されるとうわさされていたため、驚きはなかった。制度だから従うし渋滞が緩和されるなら賛成。う回路を使って目的地まで行くよ」と話した。
新たに追加される通りは7カ所あり、東ジャカルタ区DI・パンジャイタン通り、西ジャカルタ区S・パルマン通り、中央ジャカルタ区アフマッド・ヤニ通り、南ジャカルタ区クニンガンのラスナサイド通りやMT・ハルヨノ通り、メトロ・ポンドック・インダ通り、北ジャカルタ区ベニャミン・スエブ通り。
適用時間はこれまで適用されていたスディルマン、タムリン両通りでも、午前6〜同10時と午後4〜同8時の朝夕のみから、午前6時〜午後9時の15時間に拡大する。(中島昭浩、写真も)