2日から範囲拡大 奇数偶数制度 アジア大会向け試験
ジャカルタ特別州と警視庁交通局、運輸省首都圏交通管理庁(BPTJ)は7月2日、8月18日開幕のアジア大会に向けた渋滞緩和、選手輸送ルート確認のため、同州中心部の目抜き通りで適用されている進入規制策「奇数偶数制度」の範囲を試験的に拡張する。適用時間も競技時間に合わせ、午前6時〜午後9時の15時間に拡大する。
奇数偶数制度は、ナンバープレート末尾の数字で対象の通りに進入可否を判断する。奇数日であれば奇数ナンバーの車両が通行できる。
新たに追加される通りは7カ所あり、東ジャカルタ区DI・パンジャイタン通り、西ジャカルタ区S・パルマン通り、中央ジャカルタ区アフマッド・ヤニ通り、南ジャカルタ区クニンガンのラスナサイド通りやMT・ハルヨノ通り、メトロ・ポンドック・インダ通り、北ジャカルタ区ベニャミン・スエブ通り。
現在適用中の中央ジャカルタ区のタムリン、スディルマン両通り、西〜南ジャカルタ区のガトット・スブロト通りでも規制を続行する。対象時間は、全区域で午前6時〜午後9時の15時間に拡大。これまでは午前6〜同10時と午後4〜同8時の朝夕のみ適用されていた。
規制対象は四輪車。二輪車と閣僚や警察・軍関係車両、緊急車両、燃油・ガス運搬車両、公共交通機関は対象外。月〜日曜に実施する。
制度の15時間適用について、バンバン・プリハルトノBPTJ長官は29日、地元メディアに「選手の輸送と公共交通機関の運行をスムーズにするため」と説明した。
制度の適用範囲拡大は7月末まで試験し、8月1日からの正式導入を目指す。(中島昭浩)