頼むぜニッポン ジャカルタから選手にエール W杯ポーランド戦
引き分け以上でワールドカップ(W杯)1次リーグ突破が決まる大事なポーランド戦。決戦の舞台となるロシア・ボルゴグラードから8500キロ離れたジャカルタでも28日、日本人サポーターやファンらが熱戦を繰り広げる選手たちにエールを送った。
中央ジャカルタのブラジル料理店「トゥッカーノ」には100人ほどの客が訪れた。日本人が約7割を占め、中には青いユニフォームを着た人も。店内ではW杯開幕以降、1台のプロジェクターと4台の液晶テレビで試合をライブ中継している。
日本代表は格上のポーランド代表に対し果敢にゴールを狙いに行った。開始12分、長友佑都選手のパスに岡崎慎司選手が頭で合わせると、店内からは「オオー」と歓声が上がった。
キーパーの川島永嗣選手は試合前「自分がチームを助けるようにしたい」と語っていた。開始30分、その言葉通り川島選手が鋭いシュートをセーブすると観客は大きな拍手で川島選手をたたえた。
試合は前半を0対0で終えた。夜遅くまで続く仕事を終えて駆け付けた、飲食業で働く人たちのグループ客もいた。ラーメン店「麵屋桜」の中谷英人さんは「メンバーは多少いつもと変えてきたが試合経過は順調だった」と言い、後半に期待を示した。
日本料理店「モモゼン」の長沼生さんは「メンバー交代が後半あると思うので、期待したい」と話した。
トゥッカーノを経営する石黒裕司取締役は「レストランには家族連れやグループ客が多い。W杯を見ながらみんなが集まって楽しめればと思いパブリックビューイングを企画した」と話す。同店ではW杯期間中営業時間を深夜まで延長するほか、ドリンクの特別割引を用意して盛り上げる。(泉洸希、写真も)