投開票へカンプン奮闘 投票所を準備 西ジャワ州ブカシ市 統一地方首長選
171自治体(17州39市115県)の首長を一斉に選ぶ史上3度目の統一地方首長選の投開票を迎える27日に向け、各地で投票所が準備された。26日、西ジャワ州ブカシ市のカンプン(下町)では、隣組(RT)組員らが協力して一大イベントに備えていた。
3千万人を超す全国最多の有権者を抱える西ジャワ州知事選。世論調査では、バンドン市長のリドワン・カミル氏(46)と西ジャワ州副知事で俳優のデディ・ミズワル氏(63)の2候補が優勢だ。
クマクムラン通り沿いの第15投票所で準備を進めていたスニー・ディアンさん(38)は「どの候補が勝つかは分からないけど、明日はみんながちゃんと投票できるよう、家族や仲間と協力する」と笑顔で話す。
この投票所では午前7〜8時ごろ、付近のカンプンから10人ほどが集まって机の配置などを行い、各々の職場へ出勤。午後7時ごろから準備を再開するという。
スニーさんは27日には500人ほどの有権者が来ると見込んでいる。「子どもも飲み物を運ぶなど手伝い、大人は交代で司会や受付などをする。カンプン全体で投票所を運営するんだ」と誇らしげに話した。
同通りを一本入ったクマックムラン2通りの第18投票所は少し慌ただしい雰囲気。隣組長のエルダン・スティヤワディさん(63)によれば、レバラン(断食月明け大祭)休暇で帰省していた人にうまく連絡がつかず、準備に人が集まらなかったのだという。エルダンさんは「明日が本番なのに、きょうでもう疲れた」と笑顔で話した。(大野航太郎、写真も)