【おすすめ観光情報】うま味たっぷり天然塩 バリ・クサンバ村

 今月は、長期レバラン(断食月明け大祭)の休みがあり一時帰国したり、国内・海外旅行に行かれた方も多いのではないでしょうか? 国内のバリ島では、マリンスポーツ、観光、食事、ビーチリゾートが満喫できることで、多くの観光客が訪れます。かわいらしい雑貨や、お皿、チーク材を使った商品などのお土産も人気ですね。そのバリ島のお土産で私が個人的にはまっているのがバリの天然塩。今回はこのバリの天然塩を紹介したいと思います。

 バリ東部に位置するクサンバ村。この村は昔から海水を使った天然塩作りを受け継いできた土地で、今でも数軒の塩作り農家があります。クサンバ村のあるバリの東海岸は二つの海流がぶつかることによって、2千メートルの深さにある海洋深層水が自然に湧き上がってくるため、海水の塩分濃度が濃く、ミネラルが豊富な良質の塩の産地として知られています。この村では、塩作りの見学も可能です。

■天然塩の作り方

1.海水を人力でくみ上げて砂浜まで運び、海水を均等に砂浜に散布し、水分を蒸発させます。この作業を20回ほど繰り返します。
2.海水を染み込ませ、塩分をたっぷり含んだ砂を作業小屋へ運びます。
3.塩分の付着した砂を塩小屋内のこし槽に移し、こし槽の上から海水を注ぎ、砂に付着した塩分を海水で洗い溶かして、塩分濃度の高い「かん水」をつくります。この「かん水」はこし槽下部のといから、ココナツの幹をくりぬいた専用の入れ物に貯められます。
4.かん水をココナツの幹を薄く切った入れ物に入れ、日差しの下で天日干しをし、完成です。

■熱加工なし

 海水から塩になるまで一度も熱加工をしません。原料は海水のみで、何も加えず熱も加えないため、甘みなどのうま味成分の素である多種多様なミネラルを逃すことなく結晶の中に取り込むことができます。このため、クサンバの塩はうま味が強く、後味にほのかな甘さがあり、素材の味を引き立ててくれます。
 例えば、焼き魚、野菜サラダ、てんぷらに、クサンバの大粒の塩を振りかけるだけですごくおいしくなります。バスソルトに使用すると、湯上りのポカポカ度が全然違うのでぜひ、一度お試しください! このようにバリの塩はいろいろな用途に使用でき、私のバリお土産の定番になっています。
 村への行き方は、バリ島中心部のデンパサールからバイパス(国道)を東に走ること約1時間半。コウモリの洞窟で有名なゴア・ラワ寺院を過ぎて海側を眺めていると「NATURAL SALT(天然塩)」の看板を見つけることができます。
 ここはバリ島リピーターに人気のあるチャンディ・ダサ・エリアに向かう通り道で、移動中に看板を見つけて寄り道してみてはいかがでしょうか?(ビーウィシュツアー、松田哲也、写真も)

ビーウィシュツアー
☎   0812・8718・9325
ウェブ www.jakartabewishinternational.com
メール jakartabewish@gmail.com

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