砂浜の土俵で四股 バリで初の相撲イベント

 白い砂浜の土俵で幕内力士が四股を踏み、子どもたち相手に相撲を取った。日イ国交樹立60周年を記念して民間財団のバリ日本友好協会が立ち上げた「プロジェクトさくら60」による相撲イベントが10日、バリ島タンジュンブノアのホテル・ニッコー・バリで開かれた。児童養護施設の子どもたち、柔道やバレエ教室に通う子どもたちを中心に250人がバリで初めてとなる相撲に見入った。

 今回バリを訪れたのは九重部屋前頭の千代丸関、同前頭の千代の国関、立浪部屋親方の立浪耐治さん、日本相撲甚句会総師範の羽黒郷龍太朗さん。まず、立浪親方の説明とともに両力士が稽古を始め、準備運動として股割りを披露すると会場からは驚きの声が上がった。続いて行われた対戦で、相手力士を高く持ち上げて投げ飛ばしたときは叫びにも似た大きなどよめきが。「すごい力だ」「いや、それだけじゃない、技があるんだ」と周りからはため息のような会話が聞かれた。
 子どもたちとの対戦では、最初はしり込みする子どもいたが、声援に押されて果敢に大きなおなかを押した。力士が土俵の外に押し出されると飛び上がって喜んだ。締めくくりは羽黒郷さんが国交樹立60周年を記念して特別に作詞した「日イ友情甚句」。「めでた〜日・イの還暦祝い」と歌い上げた。
 デンパサールの児童養護施設から来た中学生のマリアさんは「相撲のことは本で読んで知っていたけど、実際見ると大きさと力にびっくり。すごく楽しかった」と興奮気味に話した。
 プロジェクトの発起人でバリ日本友好協会の万亀子イスカンダール理事長は「今回は子どもたちに大いに喜んでもらえて何より。ことし1年、さまざまな行事を通して日イの絆や友情を世代や民族を超えて多くの人々に伝えていきたい」と話した。(北井香織、写真も)

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