高速道に投石 チカンペック 車直撃、1人死亡
西ジャワ州ブカシ市のチカンペック高速道路の上を通る跨道橋(こどうきょう)から、高速道にサッカーボール大の石が2度投げ入れられる事件があった。石は2度とも通行中の乗用車を直撃し、運転していた男性1人が死亡した。
投石があったのは同市ジャティワリンギンの跨道橋。5日午前4時13分に最初の投石があり、高速道を走る乗用車に落下した。石でフロントガラスにひびが入ったが貫通せず、運転手にけがはなかった。
同4時18分、2度目の投石があり、石はフロントガラスを貫通した。この車を運転していたサエフル・マザジさん(43)は貫通した石が胸部と顔面に直撃し、搬送された病院で死亡した。
当時2台の乗用車はジャカルタからチカンペックに向かう高速道の中央寄りの第3車線を時速60〜80キロで走っていたという。
現場となった橋には高さ2.5メートルほどの柵が設置されていたが、成人男性の胸付近の高さに縦30センチ、横50センチほどの穴が空いていた。
高速道路管理ジャサマルガによると、ブカシ警察が現場付近にいた目撃者3人の情報をもとにブカシ市内に住む1人を発見し、現在事情を聴いているという。警察は器物損壊、殺人などの容疑で捜査している。
ジャサマルガは事件後、橋に設置されている通行車両用の監視カメラを調整し、橋の様子も記録できるようにした。さらに他の跨道橋の柵で穴が空いている場所をふさぐなど、再発防止策を講じている。また、警察はブカシ市内にある12の高速道路の跨道橋に警察官を配置し警戒を強める。(泉洸希)