警備に6万人動員 開幕式は5500人出演 アジア大会
アジア大会インドネシア代表選手団長のシャフルディン国家警察副長官はこのほど、南スマトラ州パレンバン市の競技施設や選手村を視察し、8月18日〜9月2日の大会期間中、警察と軍の約6万人が警備に当たると発表した。また、同組織委は開幕時のセレモニーにダンサーなど5500人が出演することを明らかにした。
警備の人数はこれまで、ジャカルタに2万2千人、パレンバンに3千人の計2万5千人としていたが、大幅に増強する。地元メディアが報じた。
シャフルディン副長官は「参加者は到着から帰国まで警護の対象となる」と強調した。また、パレンバンの競技施設ジャカバリン・スポーツ・シティ(JSC)では、現在35台の監視カメラを最低でも100台追加配備する方針も示した。
開幕セレモニーについての会見は中央ジャカルタのアジア大会組織委員会(INASGOC)本部で5月27日に行われ、セレモニーのクリエーティブディレクターを務める地元民放NET・TV創設者のウィシュヌタマ・クスバンディオさんや音楽ディレクターを務める指揮者のアディ・ムルジャディ・スマアトマジャさん、振り付け師のダニー・マリクさんとエコ・スプリヤントさんら、国内の芸能界を代表する人と同組織委メンバーら14人が登壇した。
会見でウィシュヌタマさんは「多様な文化を結集した記念すべき式にしたい」とあいさつ。ダンサーら5500人のほか、141人の楽器隊、78の地場企業、20の外資企業が参加すると説明し、運営に関わる4474人のうち、外国からは233人で、約90%が国内からと強調した。
セレモニーの詳細は「サプライズに」と明かさなかったが、アチェ州のサマンダンスなど各地方の伝統舞踊が演じられる見通し。
開幕・閉幕セレモニーはいずれも中央ジャカルタ区スナヤンのブンカルノ競技場メーンスタジアムで行われる。もう一つのメーン会場のJSCとの連携については明らかにされなかった。開幕は8月18日、閉幕式9月2日。セレモニーはいずれも2時間半ほどという。(中島昭浩、写真も)