帰省ピークは8、9日 レバラン休暇調査 Uターンは19、20日 運輸省

 運輸省交通研究開発機構は4日、レバラン(断食月明け大祭)帰省に関する調査結果を公表し、帰省のピークが8、9両日になると発表した。帰省に掛ける費用は50万〜100万ルピアが最多で、自家用四輪車を利用する人が47%を占めた。帰省先はジャワ島内が最も多く、中でも中部ジャワ州ではレバラン中に約12兆ルピアが消費されると予測した。

 調査はSNSのワッツアップやフェイスブック、運輸省公式ウェブサイトなど、オンラインで4月18〜30日に実施。6115人から4075件の有効回答を得た。帰省する人は全体の75%。このうち60%がジャボデタベック(首都圏)からの帰省者だった。
 帰省開始日は6月8、9両日を選んだ人がそれぞれ14.22%、15.86%で最多。Uターンは19日の18.34%が最多だが、20日と24日もそれぞれ16.24%、15.79%と高く、Uターンラッシュが2度発生する可能性が高い。
 帰省に掛ける費用を50万ルピア単位で尋ねると、50万〜100万ルピアが最多の21.35%。50万ルピア未満18.19%、100万〜150万ルピア13.69%、150万〜200万ルピア11.82%と続いた。
 帰省先は中部ジャワ州が最多の41%で、東ジャワ州24%、西ジャワ州15%、ジョクジャカルタ特別州11%と合わせ、全体の91%を占めた。レバラン中の個人消費額予測でも中部ジャワ州が11兆7320億ルピアで最大。東ジャワ州6兆ルピア、西ジャワ州とジョクジャカルタ特別州が3兆2千億〜3兆7千億ルピアで続き、帰省先の多さと連動していることがうかがえた。
 帰省手段は、自家用四輪車が47%、二輪車が4%、レンタカーが2%。公共交通機関は列車16%、空路18%、バス9%、旅行バス1%、政府が実施する無料帰省プログラム1%だった。
 帰省開始の時間帯は4時間ごとに見ると、午前5〜同9時が32.96%と最多で、早朝出発の人が多い。
 調査リーダーのシティ・マイムナさんは、レバラン休暇の有休取得奨励日が当初の4日間に11、12、20日の3日が加わり計7日増えたことで、帰省のピークが13日から9日、Uターンのピークが23、24両日から19、20両日に早まったと説明。「中間所得層の増加に伴い、自家用四輪車と二輪車は増加傾向にある」と述べ、選ばれた理由として、安心・安全でルートや時間などを柔軟に変更できる点を挙げた。
 同機構は2012〜16年にも同様の調査を実施していたが、手法が異なるため、単純比較はできないとした。(中島昭浩)

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