首都〜中部ジャワ接続 レバラン帰省 高速道760キロ供用へ
15日ごろに迎えるレバラン(断食月明け大祭)の帰省シーズンに向け、建設中のジャワ島横断高速道路(トランス・ジャワ)の約760キロが供用される。未完成区間もあるが、ジャカルタ特別州〜西ジャワ州〜中部ジャワ州間が初めて高速道でつながる。
公共事業・国民住宅相によると、臨時供用する未完成区間は計307キロで、中部ジャワ州の東ブルブス〜プマラン(37キロ)、プマラン〜バタン(39キロ)、バタン〜スマラン(75キロ)、サラティガ〜カルタスラ(32キロ)、ソロ〜スラゲン(36キロ)、スラゲン〜ンガウィ(51キロ)、東ジャワ州ウィランガン〜クルトソノ(37キロ)の7区間。
一部区間は、路盤の上に厚さ10センチのセメント量が少ない貧配合コンクリート舗装をしただけで、道路沿いの崖など未整備の状態だが、混雑緩和のためレバラン前後のみ臨時供用する。サービスエリアも建設中だが、トイレや給油所などを設ける。
ジャカルタから中部ジャワ方面へ向かう場合、チカンペック、チパリ高速道から、西ジャワ州チルボン、中部ジャワ州ブルブスを通過し、ことし供用開始される東ブルブス〜プマラン〜バタンを経由して州都スマランに到着。スマランのクラピヤック立体交差で南へ方向転換し、ソロ近郊のサラティガまでつながる。
スマラン南郊のバウェン〜サラティガ間は昨年開通したばかり。サラティガ〜カルタスラ間で建設中のクンテン川高架道路の開通は帰省時期に間に合わないため、一般道のう回路を用意する。
ソロ近郊のカルタスラ〜スラゲン〜東ジャワ州ンガウィ間の供用を開始し、中部ジャワと東ジャワ両州が初めて高速道で接続される。未完成のウィランガン〜クルトソノ間を合わせると、全長約167キロのスラバヤ〜ンガウィ間が臨時供用され、スラバヤ〜ソロ間がつながることになる。
臨時供用区間は街灯なども未整備のため、午前6時〜午後5時に利用時間を制限するが、混雑する区間では午後9時まで通行できるようにする。最高速度も時速20〜40キロに制限。供用区間の料金は無料にする。
現在建設中のジャワ島横断高速道は、ジャワ島西端のメラック港〜東ジャワ州パスルアン市を結ぶ全長995キロ。ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)政権肝いりのインフラ事業で、年内の全線開通を目指す。さらにパスルアンからジャワ島東端バニュワンギまで伸ばし、19年内に横断高速道を完成させる計画だ。(上村夏美)