【おすすめ観光情報】開発進む「千のモスクの島」 西ヌサトゥンガラ州ロンボク島

 バリ島の東隣、飛行機で30分弱のロンボク島へ行った。観光開発が急ピッチで進む南部のビーチから美しい滝が点在する中央部を経て北部のリンジャニ山の麓へと移動した。最後は古くからの観光地、西海岸のスンギギに1泊した。

 国際空港から南へ約20キロのクタ・ビーチに着いた。15年ほど前に初めて訪れたとき、目立ったホテルは1軒だけで他はバックパッカー相手の安宿しかなかった。それが今、ビーチ前の道路はきれいに整備され、複数のホテル建設が進んでいた。昨年、インドネシア政府がこの辺一帯を経済特区として大規模な観光開発を始めたからだ。周辺には土地収用が完了したことを示す「国有地」の看板があちこちに立っていた。事業の主体はかつてバリ島ヌサドゥアの開発を手がけた国営開発公社。ここもいずれヌサドゥアのようになるのだろうか。
 クタから少し東にあるタンジュンアアン・ビーチに移動した。断食月前の最後の週とあって島内の学校からやってきた子どもたちでにぎわっていた。ここでも間もなく工事が始まるので立ち入り禁止になるそうだ。
 大きな入り江の向こうにキノコのような形の岩が見えた。釣り船に乗って5分で到着。一緒に船に乗り込んだきた自称写真家の小学生のシャフリルさんに面白い写真を何枚も撮ってもらった。
 翌日は早めに宿を出て島の中央部の北バトゥクリアンに向かった。ユネスコ(国連教育科学文化機関)からジオパークに認定されて間もない地域で、数多くの滝があることで知られている。まず、「蚊帳の糸」という意味のブナンクランブーの滝へ。入り口からの距離は1キロほどだが、徒歩の道は非常に険しいとのことで待機していたバイクタクシーに乗った。
 ガイドのアルファンさんによれば滝が発見されたのは10年前。トレッキングをしていたカナダ人留学生が偶然見つけたという。滝は蚊帳というよりレースのカーテン。すぐそばに水が貯まる場所や更衣室があるので水着やタオルを持っていこう。水は冷たく、そのまま飲めるほどきれいだ。入り口から一番近いところには2本の滝が緑の壁を滑り落ちる糸束という意味のブナンストケルの滝がある。
 次の目的地は北部のスナル村。リンジャニ山の登山口として知られているが、歩いて1時間以内に滝が二つあり、登山以外で訪れる人も多い。泊まった宿からは、特徴のあるリンジャニ山の頂上が間近に見えた。ここからだと7時間ほどで湖を望む火口のふちに到達できるとのことだが、滝を散策することにした。
 スンダンギレと名づけられた滝はスナルの中心から森の中の遊歩道を歩いて15分ほど。大量の水が30メートルの高さから落ちていて迫力がある。二つ目はティウクレップという滝で、さらに上流に45分ほど険しいトレッキングルートや岩が転がる小川を越えて行く。他にも1.5キロから2キロの距離に滝が二つあるそうだ。  
 最後の滞在先はスンギギ。運転手のロジさんによると、空港がそれまでは近かった州都マタラムから南のプラヤに移って以来、外国人観光客は減り、代わりに島内から遊びに来る人が増えたと話した。ホテル前のビーチも地元の人たちでにぎわっていた。
 西ヌサトゥンガラ州で最も観光開発が盛んなロンボクは、今バリに次ぐ国際観光地として期待されている。クタ・ビーチ近くにはモトGP(ロードレース世界選手権)の会場も2019年までに完成する予定だ。お隣のバリ島が「千の寺の島」ならロンボクは「千のモスクの島」。これからどのように変わるのか見届けたい。(北井香織、写真も)

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