VR体験、名産展示も 西ジャワ空港 楽しめる施設目指す

 24日に試験開港した西ジャワ州マジャレンカ県クルタジャティの西ジャワ国際空港(BIJB)。ターミナルビルは「エアポートモール」をコンセプトに娯楽施設を充実させ、誰もが楽しめる空港を目指した。完成間近となった空港内の様子を紹介する。
 3階建てのターミナルビルは、ほぼ全面がガラス張りの明るく開放的な造り。西ジャワ州には「メラック踊り」があり、地元の人に美しさの象徴として親しまれているメラック(クジャク)をコンセプトにした。屋根や内装、ロゴなどに羽のモチーフが使われている。
 1階が到着ロビー、2階が搭乗ラウンジ。出発ロビーは3階でチェックインカウンターは12カ所設置済み。今後は国内線24、国際線24の計48カ所まで増やす計画という。
 24日の開港式典で報道陣や関係者の注目を集めたのは、3階にある仮想現実(VR)施設。本格的なハーネスとヘッドマウントディスプレーを身に付けてパラグライダーのような装置にぶら下がると、空港を見下ろす景色が映し出され、上空を飛んでいるような気分を体感できる。
 3階の一角には入場有料の学習型パークを作る予定で、担当者によると、中にはパイロット気分を体験できるフライトシュミレーターを設け、飛行機や空港にまつわる4D映画も上映する計画だという。
 3階にはチークの木をイメージしたドーム型のブースが複数あり、地元の名産や伝統文化を紹介している。県内にある瓦の生産地、ジャティワンギで作られた瓦の楽器を演奏したり、県出身の職人が手掛けたバティック(ろうけつ染め)や絵画を展示したりする。
 商業施設はまだできていないが、レストランや土産店など250のテナントスペースがあり、開業後は搭乗までの待ち時間も退屈することなく過ごせそうだ。
 民間機が運航を開始するのは6月8日から。7月以降はサウジアラビア・メッカへの巡礼ツアーにも対応、「ハラル空港」を目指しているとあって、2階部分ではモスクの建設を進めている。(木村綾、写真も)

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