デジタル経済展望を語る EVグロース 起業家ら200人が参加

 大手財閥シナールマス傘下のシナールマス・デジタル・ベンチャーズ(SMDV)、ヤフーグループのYJキャピタル(本社・東京都千代田区)、シンガポールに拠点を置くイースト・ベンチャーズのベンチャーキャピタル3社は21日、中央ジャカルタで4月に合同で設立した投資ファンド「EVグロース」の立ち上げイベントを開いた。国内外の起業家やスタートアップ企業から約200人が集まり、情報交換を行ったほか、3社の代表者やルディアンタラ通信情報相、ルフット・パンジャイタン海事調整相らが登壇、国内デジタル経済の展望などについて話した。
 非上場で時価総額が10億ドル超のスタートアップ企業は、数が少ないことから伝説的な動物ユニコーンに例えて呼ばれる。現在、東南アジア諸国連合(ASEAN)内にはユニコーンが7社あり、うち4社はインドネシア発。また2社はインドネシアに拠点を置き精力的に商業活動を行っている。
 YJキャピタルの堀新一郎社長は「ユニコーンは日本より多く、さらに成長を続けるだろう。資金だけでなくヤフージャパンのインターネットのノウハウなども提供する」と話した。
 ルディアンタラ通信情報相は「国内には多くのスタートアップ企業と投資家がいるが、互いの情報が不足している。次のユニコーンを生むため、両者をつなげる組織を立ち上げた」と同省の取り組みを紹介した。
 イースト・ベンチャーズはこれまで、130社以上のスタートアップに投資してきた経験を同ファンドで生かす。イーストの共同創設者、衛藤バタラ氏は、「自社のみでは参加できなかった大規模な投資に参加できるようになった」と意義を説明した。
 EVグロースは1億5千万ドル規模の投資目標を掲げている。(坂田優菜)

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