【おすすめ観光情報】伝統文化と秘境の絶景 東ヌサトゥンガラ州フローレス島
インドネシア・東ヌサトゥンガラ州は約550の島々から構成されており、主な島はフローレス島、スンバ島、ティモール島の三つです。今回はそのうちの一つ、フローレス島の魅力について紹介いたします。
16世紀に初めてこの地を訪れたポルトガル人により、ポルトガル語で「花」を意味する「フローレス」と名付けられました。名前の通り美しく、温かな人たちが住む楽園のような島です。フローレス島はダイビングスポットとして多くのダイバーを引き寄せていましたが、1992年に起こった大震災によりサンゴ礁の大半が失われました。しかし、現在では当時の美しさを取り戻し、国内外から多くのダイバーが訪れています。
フローレス島の玄関口になっているラブアン・バジョでは多くのダイビングショップを見かけます。現在インドネシア国内ではイスラム教徒が85%を超えると言われておりますが、ポルトガルの影響を色濃く受け継いだフローレス島ではキリスト教徒が80%以上を占めており、ジャカルタとは異なる雰囲気を味わえます。
■イカット体験も
フローレス島は火山が多く、いくつかの地域に分断されており、地域ごとに独自の言語や民族の伝統などが発達しています。有名な伝統文化として「イカット」と呼ばれる織物があります。各地域によりデザインが異なり、今もなお受け継がれています。フローレス島で作られるイカットは茶系統のものが多く、程よい華やかさと落ち着いた雰囲気が特徴です。
フローレス島内ではイカットの全工程を見学、体験できる施設があります。また織物だけでなく、パルミラヤシの葉で編む特徴的なデザインのバスケット編み体験や、古くから伝わるココヤシ酒、収穫したての新鮮な蜂蜜の味見など、フローレス島では実際に伝統文化を肌で感じることができます。
■3色の異なる火口湖
フローレス島で最大の観光スポットの一つがクリムトゥ山です。クリムトゥ山には3色の異なる火口湖があり、エメラルドグリーンやコバルトブルーのような非常に幻想的な景色を見ることができます。この湖は火山ガスの活動に誘発され湖水中の鉱物の濃度が変化し、化学反応が起こるために色が変化すると言われており、湖の色は常に変化し続けています。一方で地元の人々からは死後に魂が向かう聖地として崇められており、先祖の魂により色が変化するという言い伝えもあります。
三つの湖はそれぞれ「先祖の魂の湖」「若者の魂の湖」「悪霊の湖」と名付けられております。また旧5千ルピア札の裏面にも印刷されており、インドネシアでは非常に人気の観光場所であり、写真スポットです。日の出時は特に神秘的で多くの観光客が訪れます。乾期の早朝が最もお勧めですが、1600メートル超級の山のため山頂は非常に寒いので防寒具は必須です。ぜひ一度秘境にある絶景の地を訪れてみてはいかがでしょうか? 現在、今回紹介したフローレス島の女性支援団体と共催して現地体験ツアーを募集中です。興味ある方は問い合わせください。(ビーウィシュツアー、吉岡博史、写真も)
ビーウィシュツアー
電話 0812・8718・9325
ウェブ www.jakartabewishinternational.com
メール jakartabewish@gmail.com