監視カメラ300台追加 ジャカルタ アジア大会で警備強化

 ジャカルタ特別州政府は14日、州内に監視カメラ300台を追加配備する計画を発表した。東ジャワ州スラバヤ市などで頻発したテロを受け、選手村や競技施設を中心に設置し、8月に開幕するアジア大会期間中の警戒体制を強化する。同大会組織委員会(INASGOC)は、会開催日程の変更や延期をしないと決めた。
 計画はサンディアガ・ウノ副知事が発表した。「テロ対策の準備を進めている。住民も協力してほしい」と呼びかけた。州内には現在監視カメラが約6千台あり、追加する300台はいずれも顔認証付き監視カメラという。
 ジャカルタ特別州のディアン・エコワティ通信情報・統計局長は、監視カメラの調達に企業の社会的責任(CSR)を活用し、「すでにプロセスに入った」と述べた。設置場所については大会組織委と調整中としながら、「選手村とブンカルノ競技場、選手の輸送ルート」に重点を置くとした。
 同組織委は、国家警察と国軍、国家テロ対策委員会(BNPT)などと連携し、警備態勢の構築を進める。同組織委のエリック・トヒル委員長らと14日に会見したイマム・ナフラウィ青年スポーツ相は「アジア大会とパラゲームの両組織委と大会の会期を延期したり、日程を変更したりしないことで合意した」と発表した。
 エリック委員長は大会運営に関わる職員や係員、ボランティアについて「いずれも国際基準の認可プロセスを通過している」ため安心してほしいと呼びかけ、観戦チケットを購入する際も、「詳細な(個人情報の)登録」を求める方針を示した。
 一方で、同大会実行委員長のユスフ・カラ副大統領は15日、西ジャワ州デポック市クラパドゥアの国家警察機動隊本部内拘置所での収監者の暴徒化と東ジャワ州スラバヤ市とシドアルジョ県での自爆テロの影響はあると指摘。外国人からすれば「パキスタンでテロがあった時に私たちがパキスタンに行くのを怖がることと同じ心境になるだろう」と語った。
 アジア大会はジャカルタと南スマトラ州をメーン会場に8月18日〜9月2日に開催される。パラゲームは10月8〜16日にジャカルタで行われる。(中島昭浩)

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