日曜礼拝中、パニック スラバヤの爆破テロ
13日に、爆弾テロが起きた東ジャワ州スラバヤ市のンガゲル・マディヤ通りにあるサンタ・マリア教会は、民家や食堂、カフェが立ち並ぶ大通り沿いの交差点にある。事件発生時は午前7時半から始まる2回目の日曜礼拝に参加しようと大勢の人が集まっていた。周辺住民は「教会に爆弾!」と話す礼拝参加者の姿を目撃し、あたりは騒然とした。
事件発生後の13日午後、同教会周辺には規制線が張られた。白い教会の窓ガラスは割れ、外壁はすすで汚れ、周囲の道路にも破片や燃えかすが飛散していた。
教会から約300メートルの場所に住む主婦のファニー・ウィジャヤさん(51)は事件発生時、とても大きな爆発音を聞いたという。キリスト教徒のファニーさんはよくこの教会を訪れており、この日はたまたま礼拝に出席せず自宅にいた。日曜礼拝にはいつも数百人が集まると言い、「こんな安全な場所でこんな事件が起こるなんて」と声を落とした。
3度目の爆発が起きたアルジュノ通りの中央スラバヤ・パンテコスタ教会は、ホテルなどが立ち並ぶ大通りに面する。事件発生時に撮影された映像には、教会付近で車やオートバイが炎上し、激しく黒煙を上げる様子が。ファルレイさん(61)は爆発時、教会内にいた1人で、礼拝参加者たちは「爆弾だ、外に出ろ!」などと叫び声を上げながら避難したという。
同教会近くに住む車販売業のロロ・メタさん(32)は「ドゥワー」という大きな音を聞いて家から飛び出した。教会からは黒煙が上がり、500メートルほど離れた自宅まで「黒い飛散物が降ってきた」。2人の子どもを抱え、夜になっても規制線が張られたままの事件現場を不安そうに見つめた。(木村綾)