モナスからパレードでPR アジア大会 43団体5000人参加

 アジア大会の開幕まで100日を切った。同大会組織委員会(INASGOC)は13日、中央ジャカルタ区のモナス(独立記念塔)広場を起点にパレードを開いた。43団体約5千人が参加し、楽器隊、チアリーダーなどがパフォーマンスを披露した。同大会の公式3マスコットも登場、カーフリーデーでにぎわうタムリン通りを舞台に、過去最大規模の周知活動を繰り広げた。
 パレードの開幕を告げたのは、同大会実行委員長でもあるユスフ・カラ副大統領。他にもバスキ・ハディムルジョノ公共事業・国民住宅相、ブディ・カルヤ・スマディ運輸相、アリフ・ヤフヤ観光相、アニス・バスウェダン・ジャカルタ特別州知事らが出席し、政府全体でプロモーションに注力していることを示した。
 カラ副大統領は「ことしの大会は、1962年にインドネシアが初開催した時の5倍の規模。国内で開くイベントとしては過去最大」とスピーチ。各競技の施設と選手の準備も順調に進んでいることに感謝を述べた。
 モナスを出発後、サリナデパート前の交差点で折り返し、通信情報省に向かったパレードでは、公式交通パートナーのグラブや公式飲料ポカリスウェットなど大会スポンサーのほか、同州社会局は車いすの住民らとともに参加。東ジャカルタ区ポンドックバンブー在住のアムッドさん(51)はパレードを終え、「参加できて光栄。少しでも大会のことを内外にアピールしたかった」と笑顔を見せた。
 アジア大会の周知活動をめぐっては、4月にジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領が不十分だと指摘したことで、全省庁での周知活動実施が決定。アリフ観光相は、ジョコウィ大統領が着用した「アジア大会ジャケット」姿で登場した。

■経済効果45兆ルピア
 パレード後の会見で、バンバン・ブロジョヌゴロ国家開発計画相は、アジア大会の経済波及効果を45兆2千億ルピアと予測。2015年からことし8月18日からの本番までの期間で、大会競技施設や交通インフラなどの建設に34兆3千億ルピア、大会運営費用に7兆2千億ルピア、観客がグッズを購入するなど直接の影響は3兆6千億ルピアに上ると語った。
 一方で、エリック・トヒルINASGOC委員長は、西ジャワ州デポック市クラパドゥアの国家警察機動隊本部での暴動と東ジャワ州スラバヤ市でのテロ事件を受け、「サイバーテロを含め、テロリズムの脅威の最小化に努め、関係各所との連携を深めている」と述べ、競技会場での顔認証付き監視カメラの設置といった取り組みを改めて説明した。(中島昭浩、写真も)

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