上海でインドネシアフェス 観光客増へ中国重視
インドネシアの観光プロモーションイベント「インドネシア・フェスティバル(イナフェスト)」が4〜6日、中国・上海の東方明珠電視塔(オリエンタルパールタワー)で開かれた。アリフ・ヤフヤ観光相は6日に会場を訪れ、イベントをきっかけに中国からの観光客増や経済活動の活発化を望むスピーチをし、中国重視の姿勢を強調した。国営アンタラ通信が伝えた。
イベントは在上海インドネシア総領事館と中国インドネシア商工会議所(INACHAM)が主催しているインドネシア・ウイーク(4〜13日)の一環。インドネシア各地の観光資源や国産製品を紹介し、中国からの観光客増やインドネシア産品の輸入促進が目的。
ことしは観光に注力し、観光地の写真展やコーヒーや地方名物などを紹介する料理イベント、バティック(ろうけつ染め)ワークショップ、展示会、ファッションショーなどを開いた。
アリフ観光相は「中国はさまざまな関係者と協力関係を結び、プロモーションしていくための最重要市場」と語った。
インドネシア政府は、外国人観光客数目標を2019年までに2千万人に引き上げる目標を掲げており、17年の国外旅行者数約1億3千万人を誇る中国からの観光客を引き込みたい考え。
インドネシア中央統計局(BPS)によると、17年の年間外国人観光客数は、前年比21.88%増の1403万9795人。中国からは160万6642人で全体の約11.4%を占め、国別では最も多かった。(中島昭浩)