【アジアを駆けた半世紀 草野靖夫氏を偲ぶ(31)】 国家分裂の危機の中で 米元文秋

 「チャウチャウみたいな人だな」。失敬ながら、これが草野さんの第一印象だった。一九九九年十一月、ジャカルタのホテル。記者団で、日本から来た政治家を囲んでいた。丸顔を振り振り、ほほえむ。大先輩記者である.....

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