LRT試験運行へ アジア大会会場パレンバン市 競技施設、完成目前

 8月に開幕するアジア大会メーン会場の一つ、南スマトラ州パレンバン市のジャカバリン・スポーツ・シティ(JSC)で、競技施設の完成が目前に迫っている。次世代交通システム(LRT)は工事の進ちょく率が約9割に達し、近く試験運行を開始する予定。
 JSCでは、女子サッカー、射撃、テニス、ボート、カヌー、ビーチバレー、トライアスロン、セパタクロー、ウォールクライミング、ローラースケート、スケートボード、ボウリングが実施される。このうち、2017年末に建設が始まったウォールクライミングとスケートボードがそれぞれ進ちょく率50〜60%、70〜80%。6月末までの完成を目指している。
 約3千人を収容する選手村の計9棟はほぼ完成し、内装や家具・設備の搬入作業を残すのみ。ボートとカヌーで使われる貯水池は、藻や水草を刈り、水のpH値を酸性側に少し傾けるための調整を進めており、7月には全体の準備を終える予定。
 一方、パレンバン市の玄関口、スルタン・マフムッド・バダルディン2世国際空港からJSCまで続く高架式のLRT建設工事は89・2%が終了。配線工事と線路脇の緊急避難路の設置作業などを進めている。
 パレンバン市のLRT事業担当者は試験運行の日程は未定としているが、現場作業員によると5月下旬にも開始される見込み。
 観光スポットの一つ、アンペラ橋に近いアンペラ駅では、駅入口へ続く階段の建設が進められていた。周辺のベチャ(三輪人力車)運転手、アフマッド・ファウジさん(51)は「LRTが完成すれば、(同駅のそばにある)噴水ロータリーの混雑も軽減されるので、待ち遠しい。アジア大会開催で、パレンバンは他の都市よりも一歩前進する」と笑顔で語った。(中島昭浩、写真も)

社会 の最新記事

関連記事

本日の紙面

JJC

人気連載

天皇皇后両陛下インドネシアご訪問NEW

ぶらり  インドネシアNEW

有料版PDFNEW

「探訪」

トップ インタビュー

モナスにそよぐ風

今日は心の日曜日

インドネシア人記者の目

HALO-HALOフィリピン

別刷り特集

忘れ得ぬ人々

スナン・スナン

お知らせ

JJC理事会

修郎先生の事件簿

これで納得税務相談

不思議インドネシア

おすすめ観光情報

為替経済Weekly