駅から高架歩道橋 市場活性化策第2弾 タナアバンブロックG

 ジャカルタ特別州のサンディアガ・ウノ副知事が、中央ジャカルタ区タナアバン繊維卸売市場のブロックGに客足を戻すための再活性化策第2弾を発表した。国鉄(KAI)タナアバン駅と結ぶ高架歩道橋「スカイブリッジ」を6月のレバラン(断食月明け大祭)後に着工させ、2019年内に完成する計画で、露天商(PKL)を橋上に移し、渋滞が悪化している駅前通りの混雑解消も図る。総工費は500億ルピアに上る見込み。

 スカイブリッジの長さは約350メートル。計画では、第1弾としてタナアバン駅前のジャティバル・ラヤ通りに導入した、特設テントの露天商約400店の移転先を周辺に確保し、基礎工事を6月中〜下旬から始める。
 さらに、築30年と老朽化するブロックG自体も取り壊し、上階に1500ユニットの州営高層集合住宅(ルスナワ)がある新しい建物に改修する。
 工事中はブロックG内の約360店と合わせ、移転先用に3千〜5千平方メートルの土地が必要とされ、建設を担う州営プンバングナン・サラナ・ジャヤのヨオリ・ピノントアン社長は、地元メディアに「自社が持つ土地に適当な場所がないか、最終確認を進めている段階」と説明した。
 サンディアガ副知事は、「公共交通指向型開発(TOD)一つで(タナアバン市場周辺の)13.3ヘクタールを管理できるか打診した」と述べ、開発のパートナー探しを同社に求めた。
 アニス・バスウェダン知事は17年12月、タナアバン駅前の公道を、毎日午前8時〜午後6時に閉鎖して特設テント400張を道路に広げ、登録済みの露天商の営業を許可した。
 州営バスを利用者の足として運行させたが、「客を奪われた」と主張するアンコット(乗り合いバス)の運行再開や閉鎖の影響で周辺の渋滞が深刻化していた。(中島昭浩)

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