立体交差  供用開始 東ジャカルタ・マトラマン 首都初の分岐型

 東ジャカルタ区マトラマンの立体交差(アンダーパス)の試験供用が10日午前6時半、開始した。地下で2方面に分かれる分岐型の立体交差は首都初。11日には南ジャカルタ区クニンガンの立体交差も供用が始まる予定で、建設工事で深刻化していた都心の渋滞緩和が期待される。 

 アンダーパスは、全長670.1メートル、幅7メートル。中央ジャカルタ区メンテンから東ジャカルタ区方面に向かう一方通行。途中で直進と右折に分かれる。直進は東ジャカルタ区ラワマングン(プラムカ・ラヤ通り)に向かう全長430メートル。右折は同区ジャティヌガラ方面(マトラマン・ラヤ通り)へ同410メートル。
 同日午前11時半、それぞれのアンダーパスは約1分で通過できた。普段は、スネンやサレンバ方面からの車が流れ込み、信号待ちなどで渋滞する交差点の地下をスムーズに通り抜けた。
 しかし一方で、チキニやメンテンなど中央ジャカルタや、マンガライやクニンガンなど南ジャカルタへ向かう大通りでは大渋滞が発生した。
 アンダーパス利用者のため、一方通行だったプロクラマシ通りをチキニ方面からも通れるようにしたのが原因。州運輸局は昼までに車線数を調整したが効果はなく、正午すぎに渋滞は3.5キロに達した。今後はマンガライ駅方面からアンダーパス方面への右折を禁止することも検討するという。

■きょうクニンガン
 南ジャカルタ区クニンガン〜マンパン・プラパタンのアンダーパスは、11日午前6時から試験供用を開始する予定。全長約850メートル。北、南方面それぞれ2車線で、全4車線。
 これまで建設工事の影響で、ガトット・スブロト通りやカプテン・テンデアン通りなど、周辺の都心主要道で深刻な渋滞が発生してきた。
 クニンガンは2016年11月、マトラマンは17年2月に建設事業がスタートし、急ピッチで工事が進められてきた。
 当時のアホック・ジャカルタ特別州知事が強行した事業で、工事によって生じる渋滞悪化や環境調査など、事前準備が不十分との批判もあった。州運輸局のシギット・ウィジャトモコ副局長は「アンダーパスが完成すれば、渋滞が緩和されると期待されてきた」と話した。(上村夏美、写真も)

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