海洋経済協力を強化 イ豪 職業訓練や産業促進

 ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領は17日、豪州のターンブル首相と会談し、両国が海洋安全保障分野と経済分野の協力を強化することを確認した。イ・豪包括的経済連携協定(IA—CEPA)交渉を引き続き進め、職業訓練や産業促進で協力することで一致した。

 ジョコウィ大統領は17、18両日、シドニーで開かれた豪・東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議に出席した。16日にはイ豪外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)が開かれ、レトノ・マルスディ外相とリャミザード・リャクドゥ国防相が参加。国境を越えた組織犯罪や違法漁業の撲滅、海洋汚染防止への取り組み強化をうたう行動計画に署名した。
 豪州のジュリー・ビショップ外相は「懸念しているのは不法薬物のまん延。取り締まりを強化していきたい」と話した。
 ジョコウィ大統領は首脳会談でIA—CEPAについて協議。査証(ビザ)問題や高等教育と職業訓練での協力、畜産や農業などの産業促進に向けた連携についても意見を交わした。
 レトノ外相はIA—CEPA協定締結について「90%は終わっており、2018年後半には合意にいたるだろう」と楽観視した。18年4月ごろにターンブル首相の来イを希望しており、交渉を詰める見通しだ。同首相は15年11月、経済界の団体とともにジャカルタ特別州を訪れている。
 ジョコウィ大統領は出発に先立ち、豪州メディアに対し豪州のASEAN加盟を望むと発言、加盟により「われわれの地域は経済的・政治的に、より安定するだろう」と話した。
 18日に閉会した豪・ASEAN首脳会議で発表された共同声明では「航行や飛行の自由」などの重要性を再確認した上で、南シナ海の軍事拠点化を進める中国をけん制し、紛争回避に向けた「行動規範」の早期策定を望むとした。(平野慧)

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