大統領が初視察 アジア大会選手村 部分的改善の指示も
ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領は26日、8月の開幕を控える第18回アジア大会の選手村(中央ジャカルタ区クマヨラン)を初めて視察し、「選手がリラックスできる環境を」などと部分的改善を指示した。
大統領は午後3時50分ごろ選手村に到着。約30分間、視察して回り「完成にはもう少しだけ時間がかかる」と語った。
選手が宿泊する部屋の家具やエレベーターなど設備は評価したが、選手がリラックスできる環境が足りていないと指摘。「野外にソファを置くなど少ないコストでできる良い方法がある」と語った。
8〜15日に開かれたアジア大会のテストイベント中、外国人選手から小さすぎると苦情が上がっていたベッド(長さ210センチ、幅90センチ)については、「40センチから45センチほどの足を乗せる台を用意すれば対応できる」とした。
先にジャカルタ特別州のサンディアガ・ウノ副知事が指摘した公園の緑地化についても触れ、「大きな木を植えて、選手たちの到着に間に合わせるように」と指示した。
選手村の視察後は、メーン会場となるブンカルノ競技場(中央ジャカルタ区スナヤン)、スカルノハッタ国際空港までの道路状況の視察も行った。視察には、バスキ・ハディムルヨノ公共事業・国民住宅相、ジャカルタ特別州のアニス・バスウェダン知事らが同行した。
選手用ベッドをめぐり、同大会組織委員会(INASGOC)はテストイベント中、33センチの台を足し、全長を計243センチにした。
8月の本大会では、台をさらに長くして長身のバスケット選手らに対応するとみられる。(大野航太郎、写真も)