選手団が続々到着 アジア大会 テストイベントきょう開幕
8月の本大会を控え、アジア大会のテストイベントが8日、開幕する。15日までで、中央ジャカルタ区スナヤンのブンカルノ競技場などで全8競技が行われる。最初の競技となるバスケットボール出場国の選手らが6日からクマヨランの選手村に続々と到着している。
同大会組織委員会(INASGOC)によると、6日到着の第1陣は、インドとタイの15選手とコーチ陣3人の計18人。夜には東ティモールとキルギス、ラオスの選手団も到着した。
テストイベント出場のため、日本を含む18カ国・地域から約1200人がインドネシア入りする予定で、同委員会は選手村までの送迎手順などを試験する。日本はバスケットボールとテコンドー以外の6競技に出場する。各競技とも本大会に向けた視察のために参加する。
一方、玄関口のスカルノハッタ空港(バンテン州タンゲラン市)では、選手を案内するための専用デスクが設置された。ヘルプデスクが選手団の輸送手段を手配、認証デスクで選手団情報を確認する。
これら情報は、オンラインで同委員会本部のメーン・オペレーション・センター(MOC)と共有し、交通状況などを管理する。
この後、選手団は用意された首都圏専用バス「トランスジャカルタ」の車両(30人乗り)に乗り込み、警察の先導で選手村まで移動する。6日のインド、タイ選手団の送迎では、目標の34分より遅れ、約40分だった。
中央ジャカルタのホテルインドネシア(HI)前ロータリーからタクシーに乗り、スマンギ交差点経由で高速道路で空港に向かった際の最短時間とほぼ同じ時間で、混雑を考えると十分早い輸送時間と言える。
各デスクの作業を視察したシャフリ・シャムスディン組織委員会副委員長は「何が不足しているかを確認し、本大会に向けて修正していきたい」と語った。
また、警視庁は7日、選手団送迎のため、一時的に競技会場周辺の道路を閉鎖したり、高速道路に専用レーンを設置したりすると発表。関係車両にはアジア大会のステッカーを貼り区別する。(中島昭浩)