選手村の準備完了 アジア大会 テストイベントに向け
8月のアジア大会に向けて、中央ジャカルタ区クマヨランで建設が進んでいた選手村の受け入れ準備がこのほど完了した。8〜15日のテストイベントで使用され、6日から各国選手らが滞在する。
選手村は18〜24階建て3棟、24〜32階建て7棟で構成される。用意されるユニット数は7426で、1ユニット当たり3人、計2万2千人超を収容できる。
各ユニットは広さ36平方メートルで、ダブル、シングルベッドのエアコン付き寝室2室にトイレとシャワー、キッチンを備える。温水も使用可能で、応接間もある。
4日にはプアン・マハラニ人間・文化開発調整相が選手村を視察し、地元メディアに「部屋はすでに使用可能な状態。ホテルでいうと三つ星の基準」と述べた。
選手村の工事は国営建設5社が2016年3月に始めた。総工費は約3兆5千億ルピア。
大会後は低価格賃貸アパートに転用され、川沿いなどの違法占拠住居に住む人たちや低所得者向けに活用される。
8〜15日、ブンカルノ競技場(中央ジャカルタ区スナヤン)などで行われるテストイベントには、日本を含む18カ国・地域から約1200人が参加する。同イベント中には、アジア大会組織委員会本部のメーン・オペレーション・センター(MOC)が警察と協力し、選手らの送迎手順などを確認する。競技施設まで34分以内に送り届ける目標を掲げ、交通整理の手順や移動ルートを確認する。(中島昭浩)