クレーン崩落4人死亡 東ジャカルタ 複々線化の工事現場

 4日午前5時ごろ、東ジャカルタ区マトラマンの国鉄(KAI)複々線化に伴う高架線路の建設現場で、クレーンの一部が崩落し、作業員男性のうち4人が死亡、1人が軽傷を負った。同区警察や公共事業・国民住宅省の建設安全委員会は建設方法や設備に問題がなかったかも含めて調べる方針。 

 ジャカルタ特別州災害対策局(BPBD)などによると、高架線路の一部分をクレーンでつり上げて設置しようとした際に位置がずれて、クレーンの一部が突然崩落したという。2人は現場で、2人は搬送先の病院で死亡が確認された。
 現場はマンガライ駅(南ジャカルタ)とジャティヌガラ駅(東ジャカルタ)の中間に位置する。複々線化はマンガライ〜チカラン(西ジャワ州ブカシ県)で線路を増やす計画。マンガライ〜ジャティヌガラ間は国営建設フタマ・カルヤなどのコンソーシアムが担当している。
 フタマ・カルヤは4日の報道発表で、事故の犠牲者に弔意を表わすと共に、「さらなる事故調査が行われるよう関係者と協力する」と述べた。事故現場の半径300メートル以内は立ち入りを禁じ、周辺住民の安全にも配慮するとした。
 工事現場はチリウン川の支流沿い。幅5メートル程の川をはさんで向かいには民家が建ち並ぶ。住民のロシハン・アンワルさん(30)によると、同工事現場では過去にもクレーン車が倒れたり、建材が近所の家に落ちてきたりしたこともあったという。「橋が家に倒れてくるかもしれないと思うと怖い。子どもたちが川や工事現場の近くで遊ぶこともあるし」と心配そうな表情を見せた。
 高架建設現場では事故が相次いでいる。1月22日にも、東ジャカルタ区プロガドゥンの次世代型交通システム(LRT)高架線路の建設現場で、高架部分が崩落し、作業員5人が重軽傷を負ったばかり。(木村綾、写真も)

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