ルバックで余震続く バンテン州 家屋損壊は1000棟超

 バンテン州ルバック県沖で23日に起きたマグニチュード(M)6.1の地震で、同州災害対策局(BPBD)は24日、千棟以上の家屋の損壊を確認したと明らかにした。24日昼にはM5の余震も発生。これまでに数十人が負傷したとみられ、当局は被害状況の全容把握を急いでいる。   

 バンテン州災害対策局によると、被害が最も深刻なのはルバック県で、1156棟の家屋が損壊し、うち30〜40棟が全壊など大きな被害を受けた。同県の住民1人が死亡したが、死因は持病によるものという。地震によるけが人は数十人とみている。
 国営アンタラ通信によると、ボゴール、スカブミ、チアンジュール各県など西ジャワ州内でも計25棟の損壊が確認された。
 社会省は24日、コメや毛布、衣類など、2億4300万ルピア分の物資支援と千人の市民防災団の派遣を行うと発表。家が全壊するなどした92世帯を中心に支援する。イドルス・マルハム社会相は24日、ルバック県に入り、イティ・オクタフィア・ジャヤバヤ知事に対し避難所の設置などを指示した。
 気象庁(BMKG)は24日夕までに46回の余震を観測した。24日午後1時32分には、ルバック県の南西沖72キロを震源とするM5の地震が発生し、ジャカルタや西ジャワ州ブカシ、同州スカブミ、バンテン州セランなどで、メルカリ震度階級(12階級、MMI)で震度2〜3を観測した。
 ルバック県内の被災地に入っているスマウィジャヤ・バンテン州災害対策局長はじゃかるた新聞の電話取材に対し、M5の余震発生時の状況について「強い揺れは感じられず、余震による建物損壊も報告されていない」と説明、「被災した住民は現在、家族や親戚の家に避難している」と話した。
 23日の地震は午後1時34分、ルバック県の南沖43キロで発生し、ジャカルタ各地の高層ビルから住民が慌てて外に飛び出すなどパニックに陥った。同日夜には「M7.5の余震が起きる」という偽の情報がインターネットなどで出回ったため、BMKGは同庁のスマートフォンアプリなどで正確な情報収集をするよう、注意を呼びかけている。(木村綾)

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