紅白にライトアップ アジア大会に向け ブンカルノ競技場 14日にサッカー親善試合

 8月18日開幕のアジア大会が7カ月後に迫り、大規模な改修工事が進んでいた中央ジャカルタ区スナヤンのブンカルノ競技場メーンスタジアムが完工した。夜間には、国旗メラプティと同じ紅白にライトアップ。14日には、テストイベントとしてサッカー代表の親善試合や開所式を実施し、ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領がスポーツの年の幕開けを告げる。
 スタジアムの改修を担当した国営建設アディ・カルヤの担当者が7日、進ちょく率が100%に達したと明かした。現在は照明や音響などの最終調整作業が進められている。
 メーンスタジアムを紅白に照らし出す外側のランプは独フィリップス製。青、緑、虹色など無数の色を表現できる。昨年12月中旬から夜間点灯を開始。点灯時間は午後6時〜翌午前5時で、状況に応じて変更する。アジア大会開幕まで点灯を続ける。
 スタジアムのテストを兼ねた親善試合では、国際サッカー連盟(FIFA)ランキング22位(12月21日時点)のアイスランド代表を迎える。ことし6月にロシアで開催されるワールドカップ(W杯)への初出場を決め、勢いに乗る。欧州各国のトップリーグでプレーする選手も多く、インドネシアにとっても実力を試す重要な試合だ。
 試合開始前には、ジョコウィ大統領がスタジアムの改修工事完了と開所を告げる予定。国家官房管轄下のブンカルノ複合スポーツ施設管理センターのガトット・テトゥコ建設・事業企画局長は、親善試合に6万〜7万人の観客が訪れると予測している。
 アジア大会では、メーンスタジアムで開幕式が執り行われる予定。開幕までに混雑緩和に向け、立体駐車場と各競技施設を結ぶインナーリングロード(内環道)の建設▽Wi―Fiスポットの設置と通信電波の全エリアカバー▽街路灯や監視カメラの設置――を進める。
 2月には改修を終えたブンカルノ競技場の施設などで計9競技のテストイベントが実施される。中央ジャカルタ区クマヨランで最終作業が進む選手村では、競技施設までの選手輸送手段などの試験を兼ねる。
 首都圏専用バス「トランスジャカルタ」を運営する州営トランスポルタシ・ジャカルタは昨年12月中旬、バス停50カ所とバス100台に、各競技写真やテーマの「エナジー・オブ・アジア」の文字、大会のロゴなどの装飾を施し、開幕に向けた雰囲気を盛り上げている。(中島昭浩、写真も)

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