家屋3000棟被害 タシックマラヤ県でM6.9 西ジャワ州 インド洋沿岸4人死亡

 15日午後11時47分、西ジャワ州タシックマラヤ県の海岸沿いでマグニチュード(M)6.9の地震が発生し、倒壊した家屋に巻き込まれるなどして4人が死亡、36人が重軽傷を負い、家屋や病院、学校など2935棟が被害を受けた。揺れはジャカルタ特別州を含む首都圏など、ジャワ島広域で観測された。ジョクジャカルタ特別州、西・中部ジャワ州の沿岸部には津波警報が出され、海岸近くから少しでも離れようと住民がパニックに陥った。

 国家防災庁(BNPB)によると、震源はタシックマラヤ県バンタルカロン市から南東6キロ地点の海岸沿いで、深さは107キロ。直後震源から近いタシックマラヤ県と同市、チアミス県、パンガンダラン県での被害が最も深刻で、同4地域では22日まで非常事態宣言が出され、被害状況の確認や支援を急いでいる。
 地震の影響を受けた約3千の建物のうち、倒壊など被害が深刻なのは451棟。チアミス県パマリチャン郡では約200人が避難生活を余儀なくされている。社会省はテントや毛布、食品や日用品などの輸送を開始した。
 津波警報は地震発生から5分後に出された。範囲は、ジョクジャカルタ特別州バントゥル県、クロン・プロゴ県▽西ジャワ州チアンジュール県、ガルット県、スカブミ県、チラチャップ県、クブメン県など沿岸の住民に避難を勧告。津波の高さは50センチ〜3メートルと予測したが、約2時間半後に解除された。
 海岸沿いに住む住民らは津波を恐れパニックになり、高い場所へ移動しようとする車やオートバイで道路は渋滞した。
 一方、ジャカルタ特別州では高層ビルなどで強い揺れが感じられ、慌てて外へ出るなど一部の住民がパニックになった。気象庁によると、震度はメルカリ震度階級(12階級、MMI)で2〜3だった。
 約40分前の同日午後11時4分には、同州スカブミ県から南西48キロ、深さ50キロ地点でM4.5の地震が発生。気象庁(BMKG)は、いずれもインド・オーストラリアプレートがユーラシアプレートにもぐりこむことで発生した地震と見ている。気象庁は午後11時47分の地震の発生直後、M7.3、震源の深さ105キロと発表したが、その後M6.9、同107キロに修正した。
 16日午前7時22分には、西ジャワ州ガルット県から南西129キロの沖で、M5.7の地震が発生した。(毛利春香)

社会 の最新記事

関連記事

本日の紙面

JJC

人気連載

クナパくんとブギニ先生NEW

私のじゃかるた時代NEW

編集長の1枚NEW

キャッチアイ おすすめニュースNEW

インドネシア企業名鑑NEW

事例で学ぶ 経営の危機管理

注目ニュース

マサシッ⁉

天皇皇后両陛下インドネシアご訪問

トップ インタビュー

モナスにそよぐ風

HALO-HALOフィリピン

別刷り特集

忘れ得ぬ人々

有料版PDF

修郎先生の事件簿

メラプティ

子育て相談

これで納得税務相談

おすすめ観光情報

為替経済Weekly