日本俳優がドラマ紹介 観客600人から大歓声 2度目のJシリーズフェス

 日本ドラマを紹介する「Jシリーズ・フェスティバル」が9日、中央ジャカルタ・プルマンホテル東側の多目的ホール「アッパー・ルーム」で開かれた。今回で2回目。日本から小越勇輝さん(23)ら俳優4人と歌手2人、インドネシアから女優のユキ・カトウさん(25)の計7人が登壇し、約600人の観客が大歓声で出迎えた。政治・経済的なつながりに比べ、密度が低い文化面の日イ交流を深めることなどが目的。

 同フェスティバルでは、日本ドラマのダイジェスト版を、インドネシア語字幕付きで約20作品上映。タレントの仲川遥香さん(25)がガイド役のビデオで、日イのドラマの違いや出身地の東京・浅草、池袋について紹介したほか、インドネシアで2度目の公演となった歌手ナノさん(29)、歌手・ギタリストのレイさん(24)が、それぞれパフォーマンスを披露した。
 日本からは、インドネシアで認知度が高い漫画原作のドラマ「弱虫ペダル」の主人公を演じた小越さん、少女漫画「イタズラなKISS」原作のドラマシリーズに主演した矢作穂香さん(20)、NHKの連続テレビ小説「ひよっこ」に出演した磯村勇斗さん(25)がそれぞれ初来イ。インドネシアで清涼飲料ポカリスエットのCMに起用された佐生雪さん(20)も登場し、ドラマの魅力や撮影時のエピソード、来イの感想を語り、来場者とジェスチャーを交えて交流した。
 小越さんはイベント後、じゃかるた新聞の取材に「インドネシアの暑さに負けないくらいの熱量を持って応援して下さって、作品への愛や日本愛が強く、あらためて感謝の気持ちになった。作品を通して日本に来て下さったり、僕らが逆に招待されることもある。アニメや漫画を通じて、いろいろなつながりができることが、すてきだなと思った」と語った。
 同フェスティバルは、日本のテレビ番組を海外に発信する「国際ドラマフェスティバル in TOKYO」の実行委員会(井上弘委員長)が、アジア各国を対象にしたプロモーションイベントとして、2013年にバンコクで初開催。インドネシアに15年、ベトナムに16年に初上陸した。
 実行委員会は、日本民間放送連盟や民放各局、NHK、映画・映像制作会社などで組織。総務省と経済産業省が共催している。今回のイベントには、在インドネシア日本大使館や日本政府観光局(JNTO)、日本貿易振興機構(ジェトロ)、国際交流基金の各ジャカルタ事務所、ジャカルタ・ジャパンクラブ(JJC)などが協力した。
 イベントのため来イした、重村一実行委員会副委員長は、インドネシアのドラマについて、おかゆ屋や下町の様子をコミカルに描く「トゥカン・ブブール・ナイク・ハジ」などを例に挙げ、「国柄を反映した上で、万国共通の社会的なテーマを描いた作品が増え、日本で放送しても受け入れられる環境ができつつある。互いの文化を知るため互いのドラマを見ることで交流が深まる。日イ国交樹立60周年記念イベントの先駆けとなれば」と話した。(中島昭浩、写真も)

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