4競技施設が開所 競泳・サッカー・ホッケー・アーチェリー 「市民に開かれた場に」 ブンカルノ競技場

 ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領は2日、2018年8月に開幕するアジア大会に向けて改修工事が進む中央ジャカルタ区スナヤンのブンカルノ競技場で、競泳とサッカー、フィールドホッケー、アーチェリーの4競技施設を開所した。大統領は式典で「市民に開かれた場にしたい」と語った。 

 ブンカルノ競技場は、ジャカルタと南スマトラ州パレンバン市を中心に開かれるアジア大会のメーン会場の一つ。昨年8月から順次、13競技施設で改修工事が進められ、今回4競技場が開所した。8、9両日に競泳、9〜17日にホッケーのテストイベントが実施され、メーンスタジアムを含む残り9施設はことし年末の完工を予定している。
 ジョコウィ大統領は各施設をめぐり競泳場とホッケー場で開所式に出席。大統領は「前の施設との違いは歴然で、高い完成度だ」と強調し、アジア大会や競技者のためだけでなく「公共の場、オープンスペースとして市民に活用してほしい」と語った。
 ホッケー場ではイマム・ナフラウィ青年スポーツ相やジャカルタ特別州のサンディアガ・ウノ副知事らと共にスティックでのヒットに挑戦した。
 11月に完工した東南アジア最大規模の競泳場は、インドネシアでアジア大会が初開催された1962年当時の姿を残しながら、客席や水質の管理システムを新調。水球用プールの客席と室内観戦スペース、波形の屋根を新設した。
 3コートあるサッカー場は、天然芝2コートと人工芝1コートに生まれ変わった。国際サッカー連盟(FIFA)の基準に準拠し、天然芝は中部ジャワ州ソロ産が使用されている。
 アーチェリー場は敷地面積1万2142平方メートルで、計112席の客席が設置された。
 ホッケー場は5月に国際ホッケー連盟(FIH)から3年間有効の認証を取得した。 
 公共事業・国民住宅省によると、13競技施設の総改修費用は6兆2千億ルピア。開所した4競技施設の改修費用は3700億ルピアだった。他にゴルフ場を緑地公園にする工事や歩道の整備などが進められている。
 一方、ブディ・カルヤ・スマディ運輸相は2日、東ジャカルタ区プロガドゥンの自転車競技施設「フェロドローム」と北ジャカルタ区クラパガディンを結ぶ次世代交通システム(LRT)約9キロの建設工事が予定より遅れているとの見方を示した。パレンバン市で建設が進むジャカバリン競技場へのLRTは18年2月に完工し、4月にも運行試験を開始できるとした。(中島昭浩)

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