洪水被害拡大し国鉄運休 シドアルジョ県ポロン郡 東ジャワ
東ジャワ州シドアルジョ県ポロン郡で25日から、大雨の影響でクタパン川が氾濫し、洪水被害が拡大している。地元メディアが報じた。国鉄(KAI)発表では、線路冠水のため、東ジャワ州スラバヤ市〜同州マラン市間などで運休が続いてる。
国鉄によると、ポロン郡ポロン〜タングラギン駅間(約3.5キロ)で28日、洪水の水位が最高約90センチまで上がり、浸水区間は1.8キロに及んだ。この影響で運休、遅延が続き、利用客はスラバヤ駅やパスルアン県バンギル駅で足止めされた。
国鉄は同州クディリ駅やマディウン駅からマランやバニュワンギ、ジュンブル県へ向かう臨時列車を用意して対応している。
シドアルジョ県は2006年以降、高温の泥の噴出が続いており、ポロン郡も被害を受けた地域の一つ。
27日夜、同郡を訪れた同州のサイフラ・ユスフ副知事によると、泥除去用ポンプで線路沿いや大通りでの排水作業を続けている。同郡では泥が近隣地域へ流れ出さないよう堤防の建設が続いているが、14年には大雨の影響で堤防が決壊し泥が流出したこともある。(毛利春香)