ヒトラー人形を撤去 ユダヤ人権団体の批判受け ジョクジャのろう人形館

 ジョクジャカルタ特別州内にある「デ・アルチャろう人形館」は11日、展示室からヒトラーのろう人形を撤去した。米国のユダヤ人人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」など海外から強い批判を受けたため。
 同館では2014年からヒトラーのろう人形を展示してきた。人形の背景写真はアウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所で、「働けば自由になる」と書かれている。来場者らはここでセルフィー(自撮り)を楽しんでいた。
 ヒトラー人形との自撮りや子どもが並ぶ写真、ナチス式の敬礼をして映る写真がソーシャルメディアを通じて拡散。これを一部海外メディアが報道し、ユダヤ人権団体が「全てが間違っている。どれだけ被害者を侮辱しているか言葉も見つからない」と厳しく批判した。
 他にも国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチが批判し、「インドネシア政府の歴史教育に問題がある」と指摘する歴史学者も現れた。
 同館にはジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領や世界の歴史的人物、映画スターなど約80体の人形が飾られている。
 ヒトラー人形について、同館のマネジャーを務めるジャミ・ミスバさんは「教育のために展示していた」と説明している。
 西ジャワ州バンドン市では以前、ヒトラーの肖像写真やナチス党旗を飾り、ナチス親衛隊員の制服で客を迎える「ソルダンテン」というカフェがあったが、批判を受けて13年に閉店した。(毛利春香)

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