スマトラ縦断高速着々 パレンバンは州内初 メダンで41キロ開通

 北スマトラ州メダン市近郊〜クアラナム空港〜セイ・ランパ郡間(41.7キロ)を結ぶ高速道路が13日、開通した。メダン市〜トゥビンティンギ(60キロ)の一部。さらに南スマトラ州パレンバン市でも12日、同州で初となる高速道が開通。いずれも北端のアチェ州から南端のランプン州を結ぶスマトラ縦断高速道路(トランス・スマトラ、約2700キロ)の一部で、2019年の全開通を目指している。   

 開通したのはメダン市近郊のデリ・スルダン県パルバラカン村〜セイ・ランパ間。メダン〜トゥビン・ティンギ間は7区間に分けられており、第1区間のタンジュン・モラワ〜パルバラカン間(10.7キロ)と、第7区間のセイ・ランパ〜トゥビン・ティンギ間(9.3キロ)を建設中。メダン〜トゥビン・ティンギ間は18年につながる。投資額は4兆ルピア。
 北スマトラ州デリ・スルダン県の料金所を訪れたジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領は13日、「高速道路が開通することで物流システムが整い、流通コストが下がるなど地元の経済発展にもつながる」と強調。同州シマルングン県のセイ・マンケイ経済特区やクアラ・タンジュン港への主要道路となり、アクセス状況も改善すると説明した。
 また現在はクアラナム空港から、観光開発が進められているトバ湖へ向かうには車で約4〜5時間かかるが、トゥビンティンギ〜プマタン・シアンタル〜トバ湖湖畔のパラパット間(98キロ)が開通しトバ湖まで高速道がつながると、所要時間は1.5時間〜2時間に短縮されるという。
 一方、メダン〜ビンジャイ市間(16.7キロ)のうち、メダン市ヘルフィティア〜ビンジャイ間(10キロ)も13日に開通したが、メダン市内タンジュン・ムリア〜ヘルフィティア間(約6キロ)で土地収用が約20%しか完了しておらず、建設が遅れている。投資額は1.6兆ルピア。
 一方、南スマトラ州パレンバン市では12日、同市〜プラン・イリル県プムルタン間(7.7キロ)を結ぶ高速道路が開通。パレンバン〜インドララヤ間(22キロ)のパリンドラ高速道路の一部で、同州を通る初めての高速道路となる。
 ジョコウィ大統領によると、建設場所には湿地や沼地が多く、地盤内の水分を抜くことで地盤を強固する真空圧密工法作業などが実施されており、費用が通常の高速道の1.5倍はかかり、投資額は3.3兆ルピアに上るという。(毛利春香)

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