サッカー観客が死亡 花火で大やけど負い ブカシ市
西ジャワ州ブカシ市の競技場「スタディオン・パトリオット・チャンドラバガ」で2日午後6時ごろ、サッカーの国際親善試合を観戦したインドネシア人男性(32)が、観客の投げた花火で大やけどを負い、搬送先の病院で死亡が確認された。
ブカシ市警は花火を投げた観客を拘束して事情を聴いている。また、同競技場出入口の所持品検査に不備がなかったかどうかについても調べを進めている。
親善試合は、インドネシア対フィジーで、結果は0―0の引き分け。拘束された観客は、試合終了のホイッスルが鳴った直後、観客席で火の付いた花火を投げた。試合結果への腹いせだったとみられる。
花火は、近くにいた男性被害者の顔面付近を直撃。他の観客や警備員らが消そうとしたが、約30秒間にわたって火を噴き続けた。男性は顔や頭に大やけどを負い、約20分後、搬送先の病院で死亡が確認された。
男性は東ジャカルタ・ドゥレンサウィット在住で家族と共に観戦していた。3日には東ジャカルタの葬儀場で葬儀が営まれた。(上村夏美)