原画にくぎ付け ジブリ展が フルオープン
南ジャカルタのホテル・リッツカールトン・パシフィックプレイスで開催中のジブリ作品の展示会「ザ・ワールド・オブ・ジブリ・ジャカルタ(大ジブリ展)」で原画などの展示が始まり、8月30日にフルオープンした。犠牲祭(イドゥル・アドハ)で3連休初日となった9月1日には、家族連れなど来場者が貴重な原画にくぎ付けになった。
ジブリ展は8月10日にソフトオープン。巨大な造形物や原画コーナーが未完成だったが、30日までにほとんどが完成した。
2日以降にアイドルグループJKT48の会場訪問やコスプレイベントが行われる予定。
入り口から映画予告編の視聴コーナーまでが2D展示。写真撮影は禁止されている。歴代作品のポスター45枚がずらりと並ぶ空間では、子どもたちの「ポニョだ」「これ好き」などの元気な声と大人たちの昔を懐かしむ声が入り交じる。「カッコイイとは、こういうことさ。」(紅の豚)など、コピーライターの糸井重里さんが考案した作品のキャッチコピーもあらためて読むと新鮮だ。
キャラクターや背景の原画やラフ画は、15作品156枚を作品別に展示。「耳をすませば」(1995年)の舞台となった、東京都多摩市の京王線聖蹟桜ヶ丘駅周辺を描いたものや、他の作品のラフ画に書かれた指示や走り書きを見ると、現場の臨場感やアイデアが生まれた瞬間、舞台設定に緻密さを感じられる。
模型の展示コーナーでは、「となりのトトロ」(88年)や「魔女の宅急便」(89年)に登場する家なども完成。早くも行列ができ、写真撮影スポットになっている。「もののけ姫」(97年)の舞台の森を再現したエリアで予定していたビデオ・マッピングは、機材レンタルの都合がつかず中止された。
会場時間は午前10時〜午後10時。チケットなどの詳細は(www.worldofghibli.id)で。(中島昭浩、写真も)