初の試験飛行成功 国産機N219、事業化へ前進

 国営航空機メーカー、ディルガンタラ・インドネシア(DI)が開発中の新型小型プロペラ機「N219」の試験飛行が16日、西ジャワ州バンドン市のフセイン・サストラヌガラ空港で行われ、約20分間のフライトを成功させた。2014年から国家事業として政府が力を入れており、事業化に向けた大きな一歩となった。
 N219は、インドネシア人技術者によって設計されたN250の後継機で、19人乗り。N250は、ハビビ元大統領らの主導で計画を進め、1995年8月に初飛行したが、97年のアジア通貨危機の影響で頓挫し、本格的な生産開始にこぎ着けられなかった。
 開発費はN250の18億ドルよりも安い6200万ドル(約8270億ルピア)。パプア、カリマンタン両島での国内便としての利用が期待される。
 試験飛行では、午前9時に離陸し、西バンドン県バトゥジャジャルやその近くのサグリン湖を旋回。同20分に空港に戻った。女性操縦士のエスター・ガヤトリ・サレさんは「全てが順調だった」と振り返った。
 翼の強度や着陸装置の昇降、中・高速度の飛行などの試験もクリア。今後、300時間の飛行耐久試験などを行い、2018年に型式証明を取得する予定。DIのブディ・サントソ社長は「19年には生産体制を整えたい」と語った。(中島昭浩)

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