スカルノが見たフローレス島 イスタナ所蔵の48点 国立美術館で絵画展

 イスタナ(大統領宮殿)が所蔵する絵画を一般公開する展覧会「スナンドゥン・イブ・プルティウィ(母なる大地の旋律)」が2日、中央ジャカルタ・ガンビルの国立美術館(ナショナル・ギャラリー)で始まった。17日に迎える独立72周年を記念し、30日まで開催する。 
 昨年に続く2回目の開催。全国6カ所にあるイスタナが所蔵する約3千点から学芸員が厳選した、48点が並ぶ。
 その多くは絵画好きで知られるスカルノ初代大統領が収集したもの。「フローレス島」は、オランダ統治時代、民族主義運動を危険視され、同島に島流しにされたスカルノ氏がスケッチした水彩画を、著名画家のバスキ・アブドゥラ氏が模写した油絵だ。
 ジョクジャカルタを中心に、ジャワ島南海にいると信じられている女神をバスキ氏が油絵で描いた「ニャイ・ロロ・キドゥル」や、近代美術の先駆け、ラデン・サレ氏の「水を飲むトラ」といった、普段は見ることができない名画も展示している。
 「現代バリ芸術の父」と呼ばれるドイツ人のヴァルター・シュピース氏が、身を清める人や瞑想(めいそう)する人の姿を描いた作品など、外国人画家の作品も多く並ぶ。
 作品は自然、日常、伝統、神話・宗教の四つのテーマに分かれて展示している。英語が話せるガイドが常駐しており、作品の説明を聞きながら楽しめる。イスタナの絵画の歴史を学べる資料室もある。
 開館は午前10時〜午後8時。17日のみ休館。入場無料。(木村綾、写真も)

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