スマンギ高架道供用開始 ぐるっと回って渋滞緩和
ジャカルタ特別州のスマンギ環状高架道路の供用が、28日午後8時から開始された。1週間のうち最も渋滞が悪化する金曜の夜、車が次々と新しい高架道路を利用し、ぐるっと回って通り抜けた。
円形の高架道路の内側と外側には、LEDランプが取り付けられ、青や赤、緑やピンク色に色が変わる。供用開始後すぐは利用車が少なく、色とりどりのライトに縁取られた道路を、数台の車やバスが走っていった。
四つ葉のクローバー型として知られ、渋滞が深刻だったスマンギ交差の周りを円で取り囲む環状道路2本は約1年で完成した。中央ジャカルタ区タムリン方面と東ジャカルタ区チャワン方面、南ジャカルタ区スナヤン方面と西ジャカルタ区グロゴル方面をそれぞれ結ぶ長さ計1・6キロの高架道路で、クローバーの部分を通らずに通過できるようになった。
同州のジャロット知事は27日、同高架道路を視察、「高架道路の上で停止し、セルフィー(自撮り)はしないで」と呼びかけた。毎週日曜にはカーフリーデーを実施し、高架道路内に自由に立ち入りできるようにしたいという。
正式な開通は独立記念日の8月17日を待ち、ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領が式典に出席する予定。(毛利春香、写真も)