日本のキナン2連覇 TdF閉幕 個人総合でも優勝 初出場の山本は5位
国際自転車レースのツール・ド・フローレス(TdF)の全6ステージ(総走行距離760・8キロ)が19日で終了し、キナンサイクリングチーム(日本)のトマ・ルバが合計タイム19時間38分21秒で個人総合優勝した。キナンはチーム上位3人の合計タイムを競うチーム総合でも59時間25分55秒で2連覇を果たした。同チームの山本元喜は初出場で5位に入った。
個人総合2位は、ピシュガマンサイクリングチーム(イラン)のアルビン・モアザミゴダルジ。5ステージ終了時点の4分59秒差を縮められなかった。3位は8分11秒差でセブンイレブンサイクリングチーム(フィリピン)のマルセロ・フェリペ。
インドネシア人の最高順位は、KFCサイクリングチーム(インドネシア)のイマム・アリフィンが、3位と2分3秒差の4位に入った。前回王者のCCNサイクリングチーム(ラオス)のダニエル・ホワイトハウスは首位と13分14秒差の6位だった。
チーム総合2位は6分28秒差でセブンイレブン、3位は13分19秒差でKFCだった。
レース後、ルバは「個人総合1位(イエロージャージ)をキープできるようチームがうまくコントロールしてくれた。ゴール手前で激しい競り合いがあったが、チームのおかげでチャンスをモノにできた。チームにとって良い1日になった」と語った。
前回果たせなかった個人総合優勝を達成したキナンの石田哲也監督は「スタートからチーム力にまとまりがあった。ルバも調子が良かった。他のチームも諦めるようなチーム力があったのでは」と振り返った。
最終第6ステージ(120・2キロ)は、標高約千メートルのマンガライ県ルテン市からコモドドラゴンで有名なコモド国立公園の玄関口、西マンガライ県ラブアン・バジョの県庁舎を目指す下り坂の多いコース。ルバが3時間23分15秒で初のステージ優勝を果たした。フェリペとモアザミゴダルジが僅差で2、3位だった。(中島昭浩、写真も)