ヤマザキパンの販売倍増 アルファマート ふんわり食パンヒット

 コンビニ大手アルファマートを運営するサンバル・アルファリア・トリジャヤ(AMRT)が販売するヤマザキ・インドネシアの商品ブランド「マイロティ」が、着実に売り上げを伸ばしている。

 AMRTはこのほど、2017年の財務データを地元メディアに公開した。ことし第1四半期のヤマザキ・インドネシアからの仕入れ額は290億ルピアで前年同期比約2倍だった。
 国内では食パンの耳の固さを避けて食べない人が多いが、技術革新により耳まで食べられるように柔らかくし、他社との差別化を図っている。
 ヤマザキ・インドネシア幹部は「柔らかさと白さが持ち味のふんわり食パンシリーズで、新たにハチミツや全粒粉を使用した商品を投入した。これがヒットした」と独自の商品開発を好調の要因と分析する。
 同社は山崎製パンと三菱商事、アルファグループの提携により生まれ、14年から製造を始めた。
 5千を超えるアルファマートの店舗のみでなく、イオンモールやローソン、ファミリーマートでも売れ行きは好調で、サンドイッチや惣菜パンなどの分野でも堅調な成長を見込む。

■製パン最大手も奮闘

 一方で、国内製パン最大手の動きも活発だ。
 双日と敷島製パンが出資、「サリロティ」ブランドのパンを製造するニッポン・インドサリ・コーピンドは7日、新株発行を実施する方針を表明した。11億5千万株(名目価格1株20ルピア)を新規に発行、調達した資金などでジャワ島内とフィリピンに新たに工場を建設する。
 同社は68種類のパンや菓子類を製造、圧倒的なシェア(市場占有率)を占める。
 国内のパン市場は約2千億円程度。伝統的な市場や屋台などで販売される安価なパンが売り上げベースで7割を占めるが、日系資本が入った2社の奮闘は続く。(平野慧、写真も)

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