規制拡大を検討 渋滞緩和でジャカルタ特別州 二輪の幹線道乗り入れ
ジャカルタ特別州運輸局が、二輪車乗り入れ規制の拡大を検討している。対象は、高架道路や立体交差の建設が進む幹線道で、渋滞緩和を目指す。4日付日刊紙コランテンポが報じた。
新たに規制導入が検討されているのは、高架道路建設が始まった南ジャカルタ区パンチョラン郡のラヤ・パサールミング、MTハリヨノ両通り交差点付近▽立体交差建設の進む同区マンパン・プラパタン郡のガトット・スブロト、ラスナサイド両通り交差点付近。
同局のシギット・ウィジャトモコ副局長によると、実施時期は未定。今後、警察や有識者と協議し、試験後に正式導入する計画。
規制対象になった場合、周辺のビルなどで二輪車用駐車場を確保し、バスなど公共交通機関への乗り換えを促す。
インドネシア大学(UI)の交通専門家、エルレン・タンクドゥンさんは、「二輪車からの乗り換えは難しい」と苦言を呈し、路線バスなど公共交通機関のサービス向上が優先課題と指摘した。
二輪車乗り入れ規制は2015年に始まり、中央、南ジャカルタ両区を南北に走るスディルマン、タムリン両通りとモナス(独立記念塔)広場西側のメダン・ムルデカ・バラット通りで実施中。
16年8月末に始まったナンバープレートの番号に基づく「奇数・偶数」制度で、四輪車がう回路に流れ込み、二輪車が通行可能な通りの渋滞は以前より悪化している。(中島昭浩)