正規雇用や賃上げ要求 TJ運転手 デモ、ストを実施
首都圏専用バス「トランスジャカルタ(TJ)」の労使紛争が続いている。12日には、正規雇用や賃上げを求める運転手ら約200人がTJ本社前をデモ行進。運転手によるストライキも同時実施され、一部路線の運行に影響が出た。要求に対する回答期限は14日午前に設定されており、回答の内容次第では、スト再実施の恐れもある。
東ジャカルタ・チャワンにあるTJ本社前のデモは12日午前10時ごろに始まった。6月末に雇用契約切れを迎える契約社員の運転手らが、正規雇用や賃上げ、レバラン(断食月明け大祭)賞与支給などを訴えた。
運転手の雇用形態についてはこれまでに4回、正社員化案が出たが、いずれも立ち消えになったという。
デモと並行して、12日午前10時半ごろから正午にかけ、少なくとも5路線でストが実施され、運行が乱れた。
西ジャカルタ・コタ〜南ジャカルタ・ブロックMを結ぶ路線では、同日午前11時55分ごろ、南ジャカルタのドゥクアタス駅1の手前でバスが停止。乗客らは降車を余儀なくされ、同駅まで約1キロを歩いて移動した。
中央ジャカルタにあるハルモニ・セントラル・バスウェイの停留所でも同日午前11時半ごろ、ストのためバスが専用車線内で停車。後続バスも同車線内で動けなくなり、バスの列が100メートルほど続いた。
運転手らの要求に対し、TJ側は14日午前10時に回答すると約束した。(上村夏美)